治療家なのに治せないとはどういうことか。

 

治療院を経営しているのに、治せないなんて・・・。

 

治療という言葉。

 

本当は使いたくはありません。

 

先生とも本当は呼ばれたくはありません(笑)。

 

本来、患者さんと私は対等な関係が一番望ましい。

 

患者さんとの距離感を最適に保ちながら施術をさせて頂きたいと思っております。

 

身体を治す力を持っているのは患者さん自身。

 

治す力、整える力が何らかの原因で弱ってしまい痛みや違和感を出して警告してくれる。

 

痛みはお知らせ機能であり、痛みが出ている部分が本当に悪い訳でもない事の方が多いんです。

 

例えば、腰が痛くて病院に行ったとして、

 

レントゲンを撮りますね。

 

「特に異常は見られませんね。お薬を出しておきます。様子をみてみて下さい。もし痛みが続くようならまた来てください。」

 

「コルセットも楽になる場合もあります。処方しておきましょうか。」

 

「しいていえば、ここの椎間板が少し神経を圧迫しているかも・・・。」

 

「骨の変形が痛みの原因かもしれませんね・・・。」

 

痛みの原因が画像上では見られなかったり、決定的ではないがこれが痛みの原因かもしれませんねと言われる方は多いんじゃないかと思います。

 

様子をみるとはどういうことか。

 

様子をみていれば、痛みが軽減してくることがほとんどだから様子をみましょうというんだと思います。

 

様子をみていれば、患者さん自身に本来ある自然治癒力が痛みを取り除いてくれるから。

 

不安で病院に行ったのだから、少しは安心できる言葉をかけられるだけで痛みが軽減する場合があります。

 

安心を提供するのが治療家、施術家なんだと思います。

 

ただ本当に治しているのは患者さん自身なんです。

 

治し方も本当は自身がしているはずなんです。

 

原因も自分の中には何となく気付いて感じているんです。

 

なんとなく気付いている原因と、先生が探して伝えてくれる原因とが一致した時に安心する場合もあります。

 

原因が分からない場合も多々あります。

 

痛みの原因が分からずに、結果だけ感じている。痛みだけを感じている時ほど辛いものはありません。

 

原因探しをし続けてしまうとなかなか痛みから解放されなくなります。

 

原因が沢山ありすぎて分からなくなる場合があります。

 

忙しすぎて自分の身体に耳を傾ける暇がなくて原因が分からない場合もあるんじゃないかと思います。

 

そんな時はまず、結果が出ている場所、痛みが出ている場所を責めないであげて下さい。

 

痛みが出ている場所が本当に悪いとは限らないからです。

 

痛みが出ている場所は結果であって原因ではないからです。

 

痛いところに原因があるに決まってる!と思わないでください。

 

レントゲンを撮っても確実に悪い結果が出てていない限りは。

 

レントゲンを撮るのには理由があります。

 

そこに外からは分からない腫瘍、出来物があるかないかを確認しているのであって、痛みの原因を探すのは二の次なんです。

 

腫瘍がなければ様子をみましょうとなるのです。

 

腫瘍があれば様子なんかみれません。

 

すぐに大きな病院に紹介されます。

 

それでもすぐに命に関わる状態にならないようにしているのは誰か。

 

患者さん自身なんです。

 

患者さん自身が治そう治そうとしているのです。

 

私は治療家ではありません。

 

ただ寄り添いたいなと思う方に寄り添って、出来る限りのアドバイスや手技を施しているにすぎません。

 

安心を少しでも提供したいと思っております。

 

安心提供家とでも名乗りましょうかね。

 

一番の治療家は患者さん自身なんです。