工具紹介...Part3! | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」のスタッフブログ

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パスタイムのスタッフが週替わりで日々の作業や、趣味などを綴っていきます。


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どうもこんにちは!

真下です。

 

最近一気にインフルエンザの患者数が増えたらしいですね。

みなさんも体調管理には、くれぐれもお気を付けください。

パスタイムでは、今日から手指消毒用のアルコールを導入しました!

台所やトイレ、このパソコン台にも一つづつ置いています。

なんせ6人しかいない工房でインフルエンザが蔓延したら、、それこそエライことになりますから。

 

それでは、皆さんお待ちかね(?)の工具紹介、第3弾です!

 

最初にご紹介するのはこれ↓

 

 

これらはムーブメントホルダーと言います。その名の通り、時計の中身(以下ムーブメント)を保持して、机に直接置くことなく安全に作業が出来るようになっている工具です。

左の2つを見て頂くと判るように、上側にあるつまみがネジになっており、回すことで下側の台座が開いたり閉じたりします。

結構単純な仕組みですね(゜o゜)

 

レディース時計のような小さい物から懐中時計といった大きなものに対応できるように様々な形やサイズがありますし、様々な腕時計に入ってる汎用のムーブメントには専用のムーブメントホルダーが販売されていたりします。

そこそこな値段がするので、時間があったら自分で作ってもいいのかもしれません。

 

続いてはこれです!↓

 

 

 

大量の鉄の棒???

 

左側の5角棒は「カッティングブローチ」というもので、小さくてわかりづらいですが右の丸棒は「スムージングブローチ」といいます。

普段はどちらも「エグリ」と呼んでいますが、、。

よく見ると先端から根元にかけて太くなっているのがわかりますか?

 

簡単に説明すると、5角棒の方は穴を削って広げていく工具、丸棒の方は広げた穴の中を表面硬化させ、ツルツルに仕上げる工具です。

ちなみに学校ではあまり使用することがありませんでしたが、パスタイムに入ってから劇的に使用頻度が増えました。

 

ご存知の通り、多くの時計には歯車の軸受けにルビーの穴石が使われています。

でも例えば香箱(1番車)本体や香箱真の軸受け、それから15石の時計の2番車の軸受けなどには、通常穴石が使われていません。

7石の時計などは、歯車もアンクルも軸受けに穴石は無しですね。

 

こういった軸受けは真鍮やニッケル合金といった金属なので、油が切れた状態で動かされたりすると、多かれ少なかれ磨耗して広がっていきます。

穴が広がると軸は穴の中でガタガタと遊んで、歯車は傾いて回転するようになります。

単純に考えても、時計にとって良いわけないですね。

 

この場合の修理方法としては、まず一度軸が入りきらない大きさまでタガネで穴を詰めます。

次にその穴を5角棒で広げ、軸は入るけどまだちょっと窮屈かなーというところまで削り広げます。

そして最後に、今度は油を塗った丸棒の方を穴に突っ込んでグリグリエグり、穴の寸法がちょうどいい具合になるよう仕上げます。

こうすることによって、削れたままで柔らかい穴の断面が硬くなると同時にツルツルになり、軸の摩擦抵抗が減る訳ですね。

 

以上、極めてアナログな手作業なんですけど、、、歯車が抵抗なく回るようにしないと組んだ時計がすぐに止まったり、テンプの振り角が低下して精度に影響を及ぼしたりと、、、相当に重要な作業の一つなんです(^-^;

 

 

さて、今回は工具を2つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

次回は今回話しに出てきた「タガネ」をご紹介しようと思います。

てことで、第4弾に乞うご期待!!

それでは!

 

 

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