ゼンマイ | 吉祥寺の時計修理工房「マサズパスタイム」のスタッフブログ

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パスタイムのスタッフが週替わりで日々の作業や、趣味などを綴っていきます。


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こんにちは

マサズ パスタイム最年少の佐々木です。

おかげさまで、先月22歳になりました。

 

前回はノンマグのことを紹介しましたね。参考にさせてもらったものが英語の本だったということもありまして読むのがとっても大変でした(笑)。 毎日頭をパンクさせながら頑張って翻訳していきました。

翻訳するだけでも結構な体力を消耗しますね。でも、今後も機会と僕のやる気がありましたらちょこちょこメーカーの紹介をしていきたいと考えています。

 

今回は息抜き(?)に、シンプルな話題です。 テーマはズバリ 「ゼ ン マ イ

 

 

言うまでもなく、ゼンマイは時計の動力となるパーツです。 巻き上げたゼンマイがほどけていくことで、時計は運針して行きます。

 

このグルグルしてるのがゼンマイですね。

画像中、上のが鋼のゼンマイ、下のS字のものが合金ゼンマイです。

100年前には合金ゼンマイは無かったので、アンティークの時計には元々鋼のゼンマイが入ってます。 

 

しかしこれはいつ切れるか予想がつかない上に経年してへたってしまうので、うちでは全て合金ゼンマイに交換しています (※ フュジーを使ったチェーン弾きの時計を除く←親方注)

 

ゼンマイは香箱と呼ばれる箱型の歯車の中に収納されます。 ゼンマイの内端は香箱芯と呼ばれるシャフトの爪に、外端は香箱の内壁に引っ掛かかっていないといけません。

内端はどれもただの四角い穴ですが、アンティークの場合、外端の形にはいろいろとありますので、ここでご紹介したいと思います。

 

現行品の時計は一般的にこのフック状のタイプが主流かと思います。僕もアンティークの時計を修理するまでこの形ぐらいしか知りませんでした。

ゼンマイの外端に別の短い切片がスポット溶接されていて、これが香箱内壁のツメ、若しくは段差に引っ掛かります。

 

この他、僕がパスタイムに入って半年余りの間に見たものは、上の3種類です。 形がどれも違っていて面白いですね。

 

現在スイスあたりで作られている合金ゼンマイは、ほぼどれも最初に紹介した引っ掛け型になっています。

しかしこれをアンティークの時計に使用する際は、外端をそれぞれの時計にあった形に加工する必要が出てきます。

 

右の写真のものはエルジンのゼンマイのものです。 この形は作るのがとても大変でしたね。 

上側にぴょこッとでてる出っ張りの部分だけで香箱に引っ掛かるタイプで、下手するとゼンマイを巻いた時にすぐ外れちゃうんです。 そこをなんとか外れないように、上手いこと加工しなければいけません。

 

やっとこさ作った切片をゼンマイ本体にリベット留めして、ゼンマイを巻くと、、、「ガシャ!!」

もう一度作り直して巻いてみて、、「ガシャ、、あれー、、。」

 

「おいおい、お前、ゼンマイ一つにいつまで掛かってんだよー!」

親方から暖かく叱咤激励(パワハラ?)されながら、苦闘すること数時間、、、やっと完成!!

 

アンティーク時計の場合、こういった感じで、ゼンマイ交換といってもすぐには出来ず、一手間二手間掛けないといけません。

そういう意味では、学校でやっていたような現行品の時計に比べて面倒ですね(笑)。 

でもいろんなものを作れるという意味では、面白さもあります。

 

今回はこの辺でおしまいにしたいと思います。

 

それでは、また次回をお楽しみにー。

 

 

 

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