「昌生先生、なかなか肩と首の力が抜けません?」

「どうしたらいいのでしょう?」

そんな質問にお答えします。


とくにヨガを始めて最初は、
首の力を抜くことを何度も何度も言われます。

気づいたら手放し

気づいたら手放し

この繰り返しで、
首の力を抜けるようになります。


より効果的な首から上の力を抜く方法についてお伝えする前に、


なぜ首から上の緊張を緩めるのが大事か?

首が緊張するメカニズムについて


解説していきたいと思います。



...




なぜ首から上の緊張を緩めるのが大事か?


それは、顔や首が緊張すると、
心も緊張したものになりやすいからです。

私たちの首から上の筋肉と
心の状態は密接につながってます。




男は四十すぎたら
自分の顔に責任をもて!!



って言葉を聞いたことありませんか?

実はこれは、アメリカの大統領リンカーンの言葉です。


40年間生きていたら、生き様が顔にでる

と言う意味ですね。


これは男性だけでなく、
女性もそうだと思います。


長く生きれば生きるほど、
その人の人生経験、心の状態、
よく味わう感情が顔にでます。



ちょっと、想像してみてください。


双子の姉妹がいたとします。

スタンリー・キューブリックの
映画「シャイニング」にでてきそうな、
そっくりな双子の姉妹です。



生まれた時は、全く同じ顔。
でも、その後の人生経験によって、
顔つきは微妙に変わってきます。


四十年間ずっと怒っていたとしたら、
眉間にシワがより、首がかたくなっているでしょう。


四十年間ずっと笑っていたとしたら、
頬の筋肉が発達して、笑シワがができているかもしれません。



このように、四十年間の感情の記憶は、
首や顔の筋肉のつき方までも変えていきます。


すると当然、双子の兄弟でも、
雰囲気は全く変わることでしょう。



それくらい、私たちの感情と
顔の表情や首の筋肉は密接につながっています。



またこんな言葉を耳にしたことありませんか?
これは、借金をしたときによく使う言葉です。




首が回らなくなる。




この言葉は、

お金が無くなり、借金すると、
精神的に追い詰められてしまい、
普段は回るはずの首がかたくなり、
回すこともできなくなる

という意味です。


首は、急所です。

サバンナで、ライオンに襲われたら、
まず首を守らなくてはいけません。




腕ならまだいいのです。


足を失っても人はたくましく生きています。
(事実、妻は元気で、幸せそうです。)



でも、首を噛まれたら致命傷です。


もしくは即死です。



だから、私たちは、身の危険を感じると
無意識に首を緊張させて守ろうとするのです。


無意識に首にグッと力が入るのです。



まぁ、別にライオンでなくてもいいんですが、
ようは身の危険を感じたとき、首から上の筋肉が収縮するんです。


お金がなくなり、借金とりに追われるのも、
嫌な上司から文句を言われ続けるのも同じこと。


このような状況で、
私たちはストレスを感じ、
交感神経が優位になります。


交感神経が優位になると、

鼓動、呼吸が早くなったり、

消化が抑えられたり、

首や顔が緊張したりします。


これらの反応は別に悪いものではなく、必要なもの。



ようは逃げか、戦うかのモードになる

と言うことです。


緊急事態、臨戦態勢。


いつでも走って逃げれる!殴れる!
そんな体と心の状態になることで身を守ることができるのです。



ただ問題なのは、
現代社会では、交感神経が優位になっても、
相手を攻撃したり、走って逃げたりすることは稀だと言うこと。

原始人、野蛮人なら別です。


社会で生きていると、
その過剰なエネルギーは、発散されることなく、
潜在意識に抑圧され、筋肉の収縮としても残ります。


もしも、いつもいつもストレスを感じ、
その収縮を解放してあげる機会を持たないと、
その疲労は蓄積していき、肩や首が緊張しっぱなしになってくる。

ようは、肩や首が回らなくなる。
顔もこわばってくる。


肩や首がこわばっていると、
頭にも血が上りやすくなります。


つまり、感情のパターンから、身体の癖ができてきて、
さらにストレスを感じやすい心の癖ができてくるわけです。


そうすると、首の力を抜こうと思ってもなかなか抜けなくなります。

考えないようにしようと思っても、
つい嫌なことばかりを考える癖ができたりします。


なんとしても、この悪循環をとめなければなりません。
この負のスパイラルをとめるために、1番即効性がある方法、

それが、首や顔を緩めることです。




...


ここから首を緩める方法に入っていきます。


首を緩めるには、
まず緊張していることに気づくこと。


気づくことで、
はじめて緩めることができます。


こんな問いかけも有効です。



「今、顔と首で、
緊張しているところはありますか?」


実際に自分自身に聞いてみてください、


そして感じてみてください。



気づいたら吐く息で、緩めましょう。
それでも緩まないなら、一度緊張させましょう。


緩まない部位を緩める方法は、
一度、筋肉を思いっきり収縮されること。


ヨガを実践し、ポーズ中の顔や首の力に気づき、抜けるようになると、
日常生活での無意識の、不必要な首や肩の緊張に気づき、
意識的に緩めることができるようになるはずです。



そんなわけで、先日の
RAJAYOGAのテーマでは、

「首から上の力を抜く」


でした。

以下、クラスシークエンスのメモです。
興味がある方だけどうぞ。



RAJAの準備運動

太鼓橋、前屈

片足サギ、前屈、座位のねじり、
首伸ばし、体側のばし

正座でワシ、ぎゅう面

ウサギ
ネコの伸び

下犬

ハーフナマスカーラ
前屈、開脚前屈


スフィンクス
ワニのねじり

魚(長め)

首のストレッチ
顔のマッサージ、ツボ押し。
ライオン(真ん中に顔をよせる、広げる)

シャバ

など。

他にも、目のパーミング、
ティクナットハンの微笑みの瞑想他



身体が緩むと、心が緩み、
心が緩むと、身体が緩む。

マットの上でも、日常生活でも、
首や顔は、気づいたら緩めていきましょう。

...


最後に、
中村天風さんの言葉を紹介します。



朝起きると、まず第一に、ニッコリと笑う。

もう、くせがついているから、
眼が覚めるとニッコリと笑う。

わざわざニッコリ笑わなくても、
ひとりでにニッコリ笑う。

そして、

「今日一日、この笑顔を壊すまいぞ!」

と自分自身に約束する。

by中村天風



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