2024.9.12一日一季語 芋茎(ずいき)  【秋―植物―仲秋】

 

寺町の花屋の大き芋茎籠    辻美奈子

 

寺町(てらまち)とは、寺院が集中して配置された地域につけられる町名。

京都の寺町京極商店街も有名。

ずいき祭【北野天満宮】

2024年10月1日(火)~5日(土)

京都の秋祭りの先陣をきって執り行われる祭り。平安時代に御祭神・菅原道真公が九州・大宰府で自ら刻んだ木像を、西ノ京の神人が京都に持ち帰って祀り、秋の収穫物を供えたことに始まると伝えられる。大小2基の神輿の屋根はすべて「ずいき(里芋の茎)」で作られ、祭の期間(1日~4日)、西ノ京御旅所(中京区西ノ京御輿岡町)で見ることができる。

この句の寺町は、どこであろう。

⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。

 

 

【傍題季語】

いもがら 芋茎干す(ずいきほす) 芋殻 芋の茎 

 

 

【季語の説明】

芋茎(ずいき)は、サトイモやハスイモなどの葉柄。食用になる。

赤芋茎、青芋茎、白芋茎の三色がある。

平安時代の『和名抄』には「芋」の説明に「和名以毛之。俗用芋柄二字。芋茎也。」などとあり、いもじと呼ばれていたことが分かる。

お盆にずいきの酢の物やずいきが入った七色お和え(季節の7種類の具材の和え物)を仏壇に供える地域もある。

 

 

【例句】

山国の日のつめたさのずいき干す  長谷川素逝

夢問ひの芋茎を出されゐたりけり  岡井省二

乾し上がる芋茎の裾に猫の戯れ   渡辺きよえ

いま剥きし生ま生ましさの芋茎干す 宮津昭彦

芋茎食む薄紅の酢に咽せながら   赤座典子

 

 

今日は何の日

保己一忌

国文学者・塙保己一の1821(文政4)年の忌日。

 

マラソンの日

紀元前450年のこの日、ペルシャの大軍がアテネを襲いマラトンに上陸したのをアテネの名将ミルティアデスの奇策でこれを撃退し、フェイディピデスという兵士が伝令となってアテネの城門まで走りついてアテネの勝利を告げたまま絶命したと言われる日。

1896(明治30)年にアテネで第1回オリンピックが開かれるに当たり、この故事を偲んでマラトンからアテネ競技場までの競走が加えられ、初めてのマラソン競走が行われた。

 

宇宙の日

科学技術庁(現在の文部科学省)と文部省宇宙科学研究所が1992年に制定。日附は一般公募で決められた。

1992年のこの日、毛利衛さんがアメリカのスペースシャトル・エンデバーで宇宙へ飛び立った。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)