2024.8.29一日一季語 茶立虫(ちゃたてむし《ちやたてむし》)  【秋―動物―初秋】

 

茶立虫建て付け悪き母の家    棚山波朗

 

チャタテムシの名前の由来は、チャタテムシの一種である「スカシチャタテ」の出す音が、茶筅(ちゃせん)でお茶を立てるときの音のように聞こえることからとも。この虫が立てる音。建付けの悪さとの取り合わせのように思いました。

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【傍題季語】

あづきあらひ 茶柱虫(ちやたてむし) 隠座頭(かくれざとう) 小豆洗(あづきあらひ) 粉茶立(こなちやたて)

 

 

【季語の説明】

茶立虫は、畳のある和室や古本が収納されている本棚などに発生する害虫

夜、室内の障子などに止まり、大顎(おおあご)で紙を搔いてサッサッサッという茶を立てるような音を立てる。これが小豆を洗う音にも似ていることから、小豆洗(あずきあらい)という名もある。

 

 

【例句】

安心のいちにちあらぬ茶立虫    上田五千石

今日何をせしやと思ふ茶立虫    片山由美子

茶立虫幽かな雨の気配かな     山田佳乃

ひとり夜のしたしきものに茶立虫  鉄山幸子

衣擦れの音の寝屋より茶立虫    升田ヤス子

 

 

今日は何の日

文化財保護法施行記念日

1951年に制定。

1950年のこの日、国宝・重要文化財等を保護するための基本となる法律「文化財保護法」が施行された。

前年1月26日に法隆寺金堂が全焼したのをきっかけに、文化財保護政策の抜本的改革が望まれ、従来の「国宝保存法」「重要美術品等保存法」「史蹟名勝天然記念物保存法」をまとめた「文化財保護法」が制定された。

 

焼き肉の日

全国焼き肉協会が1993年から実施。

「やき(8)に(2)く(9)」の語呂合せ。

地域社会への貢献と販売促進を目的とし、全国各地の加盟店が、社会福祉施設等をお店に招待したり、出張バーベキュー等を行っている。

 

ケーブルカーの日

1918年のこの日、大阪電気軌道(現在の近畿日本鉄道(近鉄))の子会社生駒鋼索鉄道が、奈良県生駒山の鳥居前~宝山寺間で日本初のケーブルカー(現在の近鉄生駒ケーブル)を開業させた。

 

ベルばらの日

1974年のこの日、宝塚歌劇で「ベルサイユのばら」が初演された。

池田理代子原作の劇画を脚色したもので、1976年の上演打ち切りまでに延べ140万人の観客動員を記録した。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)