2024.4.20一日一季語 春深し(はるふかし) 【春―時候―晩春】

 

 美しき人は化粧はず春深し   星野立子

 

「化粧はず」は「けわわず」妙齢の艶を感じる。

高浜虚子の次女。虚子に師事し、初の女性主宰誌『玉藻』を創刊・主宰した。虚子一族で特に評価の高い人物。女性俳人では同時期に活躍した中村汀女・橋本多佳子・三橋鷹女とともに四Tと称された。星野立子の名を冠する俳句賞として、星野立子賞・星野立子新人賞が設けられている。

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【傍題季語】

春闌く(はるたく) 春更く(はるふく) 春闌 (はるたけなわ)

 

 

【季語の説明】

桜の花も盛りを過ぎて散り、春の艶も極まる、四月中旬から、下旬の時期。

「春深し」という季語から、「春惜しむ」「行く春」「春尽く」「春愁」などという類縁の季語が生れた。

 

 

【例句】

カステラと聖書の厚み春深し    岩淵喜代子

人声に似たるチェロの音春深し   能村研三

春深しはばたくように母笑えば   宮崎斗士

春深し子の住む国の時刻見る    小池洋子

酒蔵の梁黒ぐろと春深し      志水千代子

 

 

【山吹】

春深み嵐の山の桜花咲くと見しまに散りにけるかな  源実朝 金槐集

 

桜が散った頃,咲く花の中でも,日本人が古来より愛でてきたのが山吹.

 

平安時代末期の歌人たちは,「春深み」と「山吹」を合わせて詠っている。

 

春深み神南備川(かむなびがわ)にかげみえてうつろひにけり山吹の花  藤原長実 金葉集

 

 

今日は何の日

百間忌,百鬼園忌,木蓮忌

小説家・随筆家の内田百間の1971年の忌日。

百間のペンネームは幼い頃に遊んだ百間川に因み、また「借金」の語呂合せから百鬼園とも名乗っていた。

東京中野区金剛寺の句碑木蓮や塀の外吹く俄風から木蓮忌とも呼ばれる。

 

郵政記念日

青年海外協力隊の日

女子大の日

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)