2023.3.8一日一季語 蜂(はち) 【春―動物―三春】
下校児の列に乱人熊ん蜂 池田光子
羽音が大きく、見た目も大きな熊ん蜂。下校の列に飛んできたら、驚きますね。恐ろしい蜂だと思われいるが、実際は大人しい蜂。働き蜂であるメスだけが毒針を持っていて、オス蜂は針がないので、人を刺すこと無い。刺激するような行動をしなければ、人をおそうことはめったにありません。しかし、動くものに対して反応するため、慌てて行動すると刺されることも。
毒針をもつハチには共通点がある。それは、腰がくびれていること。
敵に毒針を刺しやすくするために、くびれ部分を自在に曲げられるようになった。
*2022年3月
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【傍題季語】
花蜂(はなばち)/小花蜂(こばなばち)/蜜蜂(みつばち)/熊蜂(くまばち)/足長蜂(あしながばち)/姫蜂(ひめばち)/黄蜂(きばち)/雀蜂(すずめばち)/山蜂(やまばち)/似我蜂(じがばち)/黒雀蜂(くろすずめばち)/地蜂(じばち)/土蜂(つちばち)/穴蜂(あなばち)/徳利蜂(とくりばち)/女王蜂(じょおうばち)/雄蜂(おばち)/働蜂(はたらきばち)/蜂飼う(はちかう)/蜂の剣(はちのけん)/蜂の針(はちのはり)/蜂の子(はちのこ)/蜂の王(はちのおう)
【季語の説明】
日本に生息する蜂の種類は、4,000種以上。人を刺すことのある蜂として有名な「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」のほかにも、危険性の低い「クマバチ」「ドロバチ」「ハキリバチ」など、じつに多種多様な蜂が生息している。スズメバチとアシナガバチは幼虫のエサとして昆虫やクモなどを狩る狩り蜂(カリバチ)、ミツバチは花粉や花の蜜を集める花蜂(ハナバチ)
ハチによる死亡事故のほとんどが、スズメバチ、アシナガバチによるものといわれている。
【例句】
蓋の開く巣箱の蜂を遠巻きに 吉沢陽子
翅音におのが威を見せ熊ん蜂 松本圭司
帯刀を許され神の樹に蜂巣 丸井巴水
蜂の巣の平和を脅してはならぬ 大畑善昭
すずめ蜂見てより五感鋭くなりぬ 七田文子
【由来】
【季語の語源など】
日本に生息する蜂のなかでも、「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」はとくに刺されたり襲われたりする危険性が高いため、注意が必要。
スズメバチ
ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜目に属する昆虫の総称
日本には17種類のスズメバチが生息している。
大きくがっしりとした体(最大5cmほど)
オレンジ色の体と黒色っぽい脚(種類による)
胴体が大きくくびれている
すばやく直線で飛ぶ
巣は丸型、またはフラスコ型でマーブル模様の外被に覆われている。
非常に毒性の強い毒針と、どう猛な性格を持ち合わせているので、見つけたらまず身を守る必要がある。
アシナガバチ
スズメバチよりも一回り小さい体(最大3cm弱)
黄色っぽい体と長いうしろ脚
胴体が大きくくびれている
うしろ脚が垂れた状態で、フラフラとゆっくり飛ぶ
巣は六角形の構造がむき出しのシャワーヘッドのような形
ミツバチ
ずんぐりとして小さめの体(1~2cm)
大きな板型の巣
ひとつの巣に数千~数万もの個体が住んでいる
攻撃性は低いが、主に巣を守るときに人間を攻撃する。
【今日は何の日】
みつばちの日
全日本蜂蜜協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定。
「みつ(3)ばち(8)」の語呂合せ。
エスカレーターの日
1914(大正3)年のこの日、東京・上野の大正博覧会の会場に日本初のエスカレーターが設置され、この日運転試験が行われた。第1会場と第2会場をつなぐもので、秒速1尺(約30センチ)で動いた。
みやげの日
全国観光物産振興協会が制定。
「み(3)や(8)げ」の語呂合せ。
サワークリームの日
中沢フーズ株式会社が制定。
「サ(3)ワ(8)ー」の語呂合せ。
さやえんどうの日
和歌山県農業協同組合連合会が制定。
「さ(3)や(8)」の語呂合せ。
ビールサーバーの日
ビールサーバー・ドットコムを主催する木村栄寿氏が2001(平成13)年に制定。
「サー(3)バー(8)」の語呂合せ。
さばの日
青森県八戸市が制定。
「さ(3)ば(8)」の語呂合せ。
鯖すしの日
滋賀県木之本町の鯖寿司の老舖「すし慶」が制定。
「さ(3)ば(8)」の語呂合せ。
赤ちゃん&こども『カット』の日
赤ちゃん筆センターが1999(平成11)年に制定。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)