縁だと思っていたから…。
泣いてばかりいた私をただ黙って、ひたすら途方に暮れるばかりの夫には段々愛想が尽きて来ていた。
耐え切れずに、私は当時まだ小さい子どもを二人連れて実家に帰った。
別れるつもりで…
夫が迎えに来ても、気持ちは変わらなかった。
自由もなく、家政婦のような自分を早く解放してあげたかった。
そんなある日、生理がないことに気づいた
体調も思わしくない。
三人目のご懐妊だった。
夫と話し合い、別居を条件に赤ちゃんの為にやり直そうと覚悟を決めた。
アパート暮らしが始まるにも、生活費をあまり渡してくれなかった夫と喧嘩が絶えなかった。
私がお金がなくても構わないから、別居したい‼
と懇願した事に
わざと生活費を入れないで、私の様子を見ていたのだ。
妊娠四ヶ月に入ったばかりのある日、体調崩し、病院で診てもらった。
婦長に怒られた、
子どもが流産の危機にあった。
節約の為に定期検診も受けずにいたのだ。
自宅で安静にしてるよう、言われた。
何日かして、赤ちゃんは私から離れていった。
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