昨日の昼に友人と焼肉を食べに行った


店は牛元というところで初めて行ったところだった


店内は昔ながらの焼肉店という感じだったが、結構、広さはあった


カルビなどを食べたが、どれも美味しかった


近頃はチェーン店で食べることが多かったが、こういう個人経営の店で食べるのも趣があって良かった


そこでふと思うのは、食べるという行為、または美味しいという感情は状況によっても大きく変わっていくものではないかということ


店の雰囲気、一緒に食べる人など色々な条件が重なる時、とても美味しく感じられるものなのだろう


これは昔のドラマの中であった話だが、とある貧乏な家の子供がいた。その子供の家族は馴染みの焼肉店に行っては(無論、ドラマの中の話だから許されることだが)食べている途中に逃走したりすることがあった


その家族が一気に裕福になり、高級な料理店でステーキを食べることになり、子供もその席にいた


兄が子供に食べることを促すが、子供がそれを拒否する


そこには貧乏だったけど、子供にとっては以前の暮らしの方が楽しかったという表現が含まれていた


いくら高級な店で良いものを食べようとしても、状況などが良くなければなんにも魅力が感じられないものなのだろう



「あの頃の暮らしの方が良かった」というのは良く聞く話である



特に人間は過去に輝きを見るものなのだろう



昨日、食べてカルビの味を思い出しつつ、ふと思ったのだった