「オアジカシミヤ」ZEGNA(ゼニア)のアレッサンドロ・サルトリはカシミヤの概念を変えた | オーダースーツ屋 「スーツ・スタイリスト」春貴政享のブログ(できる男のスーツスタイル)東京 南青山・福井

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先日ご紹介したZEGNA(ゼニア)の2024~2025AWコレクションですが、カシミアの素材感を中心にしていると書かせて頂きました。

そのゼニアのカシミアについて、アーティスティック ディレクターのアレッサンドロ・サルトリがこのように語っています。

 

「これらの生地は、本質的に私たちの媒体です。それ相応の扱いが必要です。カシミヤのショールは、18世紀後半からカシミールやインドから西洋に輸出されていたという記録が残っています。そして、テーラリングが進化したように(いや、テーラリングが滅びたわけではありませんし、これからも滅びることはないでしょう)、カシミヤもまた進化する可能性を秘めています。カシミヤは殺風景なオーバーコートや天候に左右されないボトムスに混じって羽織る、単なる冬のレイヤーである必要はありません。それは明るく、暖かい気候に適しており、夏のシルエットにも使用することができます」

 

アーティスティック ディレクターのアレッサンドロ・サルトリ

 

ん??と思いませんか??

 

「暖かい気候に適しており、夏のシルエットにも使用することができます」

と言ってるんですが、私の概念はカシミアは冬の防寒用。

暖かい素材感が寒さをしのいでくれると思っていますよね。

 

それが、夏にも・・・

 

「ゼニアは創始者エルメネジルド・ゼニアから受け継いだ偉大な精神であり、私はいまでもそれを魔法のように感じています…」

 

すなわち、創業者Ermenegildo Zegnaの感覚を引き継いでいるのか?

まぁ、ゼニアはそんな革新的なことをしてきた企業でもあります。

 

さて、「オアジカシミア」って何でしょうか?

 

「オアジカシミヤ」について簡単に紹介しておきましょう。最高峰のイタリア生産のカシミヤを使用した「オアジカシミヤコレクション」は、ゼニアが保有するイタリア・ピエモンテ州の自然保護区「オアジ・ゼニア」からその名がつけられました。ここは、創業者であるエルメネジルド・ゼニアが植樹活動を推進し(50万本以上を植林した)、その環境再生活動がきっかけとなって自然環境が保たれています。ちなみに、「オアジ」とはオアシスを意味し、ゼニアはこの地に本社や紡績工場、羊毛牧場などを構えています。つまり「オアジカシミアコレクション」とは、ブランドが大切に育んできた歴史を象徴する存在でもあるのです。

 

これってすなわちZEGNA(ゼニア)が0(ゼロ)から製品に作り上げてるってことですよね。

素晴らしい企業だと思います。

 

私がZEGNA(ゼニア)との付き合いが25年以上にもなるのは、ZEGNA(ゼニア)の企業体質、考え方がとても好きで、単なる製品や生地の部分だけでは無いのです。

企業としても好きなので付き合いをさせて頂いています。

 

2021年に、「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」「ジー ゼニア(Z ZEGNA)」「エルメネジルド ゼニア XXX(ERMENEGILDO ZEGNA XXX)」の名称を「ZEGNA(ゼニア)」に変更し、ブランドをひとつに統合したゼニアはますます革新的に飛躍していくでしょうね。

 

オーダースーツ専門店DoCompanyはErmenegildo Zegna生地の正規取扱店です