「コスモス」2月号・不提出歌(1)11月19日に、ここ1ヶ月の歌稿より、10首をプリントして、「コスモス」2014年2月号・詠草として投函した。 その際に自選より洩れた歌を、しばらくここに掲載するので、お付き合い願いたい。 夜半寒く羽毛布団を出してきぬ子のものならむ妻の怒らむ 夏は避暑冬は避寒の住まひする富裕の人もこの世にあらむ 春のころ大剪定をせし枝に黄実のびつしりピラカンサスは 以前より心臓わるく右腕は近頃わるしマウス操作に 疲れはて布団の中に倒れ込む銀杏の実を拾ひ終へたり