新サスケ「涼しくなって」僕の詩集「僕のソネット」第Ⅲ部より、「涼しくなって」を載せる。 涼しくなって 新サスケ 秋が涼しくなって ぼくの傷みがちな神経も やすらぐようだ 応接間のソファーに 座って 一服あと ぼんやりしていると 虫の声が家をつつむ 妻が取りのこした庭の草と 植えないのに広がった芝生に 鳴きしきる おおかたは蟋蟀だろうが 家をつつんで虫が鳴く 秋が澄み 僕の心も澄むようだ