新サスケ「窓外」 | 新サスケと短歌と詩

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短歌と詩を公開します。

僕の詩集「僕のソネット」の第3部より、「窓外」を載せる。


  窓外

    新サスケ


ヒマラヤ杉の梢が揺れ

山茶花の大樹は静かだ

よく見ると天辺のあたりは

少し揺れている


けさ 所長と言い合って

(言い負かした形なのだが)

そのあとで

心がかりかりしている


窓の外に見える

敷地の木々を揺らす風

黙然といると 定年後に


掃除夫として働く人の

表情に似てくる

すべては虚しい