僕の詩集「僕のソネット」の第Ⅲ部より、「仕事場で」を載せる。
仕事場で
新サスケ
積乱雲が動いている
あの中にはたくさんの稲光があるのだろう
天空は怒っている
無力な私たちを責めて
向うにブリキのパイプが光っている
無数の光の矢を射るようだ
「見るな」と
私の目をえぐるように
向かいの机の硝子板に
窓の金網が映っている
「見えぬものだけが通り抜けられる」と
破砕機が唸っている
ああ嫌だ嫌だというように
私は自分が嫌いだ
(なお、現在の僕は、自分が嫌いではありませんので)。