人気のスピードにパールバージョンが登場です。

ディープブルーズ?って色なの?言いずらいっすね。

僕はサベージ色って呼んでます。

 

先日Twitterで300出たよーってやつ、投げてたのはこのボールです。

 

 

 

【カバー】

ERT PEARLです。

FORMULA 1 じゃないんですよね。

このERTカバーはちょい強めくらいの強さのカバーです。

 

仕上げも#500にポリッシュという、レジェンドスターのボールではあまり見ないセッティング。

 

で、BWサベージ色。スパークル素材が入ってるところまで一緒。

サベージはめちゃめちゃ良かったですから、このスピードも見た目だけで良いボール感があります。

僕が苦手な単色のボールですが、これもサベージと同様にロゴの刻印が明るいカラーなので転がりが視覚的にも好印象です。

 

 

 

【コア】

SHIFTERです。

スピードのコアですね。

強いコアですが全体的にバランスが取れていて扱いやすさが強調されている印象。あとピンアクションが優秀。ガスマスクに匹敵します。

 

 

 

【所感】

先代スピードを踏襲した軌道イメージで、転がりと先の動きのバランスが非常に優れています。

 

・スキッドは中間的で長くも短くもなく。

強い転がりのおかげで柔らかくてオイルに流されにくいスキッド感です。表面仕上げもとても良く、走りを邪魔しない程度の緩いキャッチ感があり、安定性の高さに繋がっています。

 

・ブレーキは柔らかいイメージです。

急激な止まり方ではないですが柔らか過ぎという事もなく、非常に強い転がりを感じます。

投げミスをカバーしてくれる場面がとても多く感じました。転がりの良さ、カバーの強さ、表面仕上げの効果、各性能のバランスの良さが出ています。

 

・バックエンドはしっかり動くのですが、キレるとかではなくコアの動力の強さを感じられるようなイメージです。しっかり動くって感じ。

強い転がりがピンヒットまで持続しているのでどこからどのくらいどんな風に動くのかが分かりやすいです。

 

・オイルへの強さは中の上から上の下くらい。ちょいつよです。

この強めの非対称パールって最近のレジェンドスターには無くて困ってた方も多いのではないでしょうか。

かなり幅広く使えるボールです。

 

このボールは非常に気に入ってめちゃめちゃ投げてます。

先代スピードの時にも感じましたが、手前の強さと先の強さが一貫した強い転がりによって適正なバランスになっており、使い手を選ばず高い汎用性も特長です。

おそらくこの表面仕上げも非常に良い効果をもたらしており、スキッド中盤以降の緩いキャッチ感が安定したブレーキにも寄与しています。「ボールは直進しているけどキャッチしてる」という独特のスキッドとブレーキです。

 

 

 

【スピードとの比較】

先代である初代スピードとの比較です。

ダル仕上げの強いハイブリッドとポリッシュ仕上げの強めのパールでの比較。大体の見当は付きますがね。先代を気に入ってる人は動画とこのブログを確認してもらえればイメージ沸くかなと。

 

・スキッドはパールの方が長く、先代は明らかに短めです。

先代は短めとはいえ、ブレーキは柔らかいので必要以上に止まってしまうというわけでもありません。

両ボール共に柔らかい印象のスキッド感でオイル上で滑るようなイメージはありません。

 

・ブレーキ感も両ボール共に特性に大きな差や変化はありません。

カバーと表面仕上げ通りの差といった感じ。

先代は柔らかく、パールはややキビキビした印象。

先代の方が長い距離を使ったブレーキ、パールは短い距離のブレーキです。

共通して転がりの良さによる安定感の高さがあります。

 

・バックエンドはパールの方がメリハリ感が出ています。

メリハリが出るといっても比較したらの話であって、曲がり形状は中間的で扱いやすいものになってます。

先代の方がアークな曲がり形状です。それでも強い部類のボールとしては先の動きは出る方なんですがね。

前述の通りですが、両ボール共に転がりが強くて動きの読みやすさがあります。

 

・オイルへの強さは勿論先代の方が上回っています。

先代はオイリーコンディションで、パールはミディアム~ミディアムオイリーで。

丁度ラインナップ内ではお隣さんになるような強さな上に軌道イメージや特性も似ていますのでボールチェンジもスムーズにいくのではないでしょうか。

 

上記の通り、特にコアによる一貫した転がりの強さや扱いやすさはシリーズを通して継承されています。

僕がそうでしたが、先代のスピードを非常に気に入っていたのと同時に「これをメインボールとして使えたらなー」という思いも強くありました。

まさに今回のボールがソレですので、先代を気に入って頂いてた方にとっては期待通りのボールとなります。

 

 

 

【用途・適正】

・ミディアム~ミディアムオイリーまで幅広く活躍します。

かなり長時間良いパフォーマンスを発揮します。

このボールはすっごい投げ込みましたが、インサイドに寄って10ピンが飛ばなくなってきたり、ちょっと手前で捕まり始めたタイミングで変えるボールはアルティマパールが最高です。

 

・トーナメント等ではオイル量にもよりますが、パールにしてはかなり早い時間帯から使用出来ると思います。そのくらい安定性がぶっちぎってます。

トーナメントで長時間同じボールを投げられるのは強みになるのではないでしょうか。

 

・ラインナップではベンチマークのボールとしてぴったりです。

ハウスコンディションでもスポーツコンディションでも対応できるボールです。

 

・ストローカータイプにとっては安定感もそうですが曲がりの質の高さとピン飛びの良さが非常に強い武器になりそうです。

アウトサイドやドライエリアを積極的に使ったラインの場合は先の動きが出なかったり、曲がりが終わってしまってピンが飛ばなかったりする事も多くなります。

その点このボールはドライエリアに触れた後の軸移動のスピードが必要以上に早くならないので、しっかりピンに届くまで曲がり続けます。この結果ピンアクションも良くなります。

パキって向きを変えてコロコローってピンに当たって10ピンタップ、日頃の行い次第では5番ピンも残るっていうよく見るやつ、アレの率が低くなります。

 

・ハイレブタイプにとってはポリッシュでパールらしい手前の走りの良さに加えて安定したブレーキ感がインサイドからのライン取りで非常に有効に働きます。

持続的・中間的な曲がり形状も投げる場面を選ばず、非常に使い勝手が良いです。

 

 

 

【総括】

ハイブリッドカバーであった先代のスピードのパールバージョン、期待通りの性能でした。

特にこのカバーと表面仕上げは安定性を損なう事なくトラクションを落としてミディアムコンディションに対応させるための最適解かと思います。

 

転がり性能や曲がりの質は先代と同じ特性を持っているので、先代を気に入ってる方にはとてもおすすめなボールです。