センシティブ アンギュラーワンです。

エボナイトっぽいネーミング。もっと厨二病感出して欲しい。

 

大人気なアンギュラーワンシリーズの新作です。

今回はハイブリッドカバー。

 

 

 

【カバー】

GB12.0 HYBRID。

やや弱めのハイブリッドです。

最近ではスピードがそうでしたが、レジェンドスターのラインナップにハイブリッドは少なめ。

このカバーは空いていたラインナップの穴に収まる人も多いのではないでしょうか。

カラーはレッドのソリッドとパールで2トーン。

BW2.0αと同じカラーですかね。この2.0αもカラーが高評価でしたね。

 

 

 

【コア】

通称ワンコア。

よく転がり、扱いやすい止まり方、シャープなキレの魔法のコアです。

弱めでポリッシュのハイブリッドとの組み合わせはアグレッシブな性格のボールになりそうですね。

 

 

 

【所感】

走ってキレるボールとはこの事。

そしてそのシャープな動きの中にワンコアの特長である曲がり出しが分かりやすい優れたブレーキも表れており、扱いやすくも攻撃的な動きのボールとなっています。

 

・スキッドは長くも短くもなく、長さだけで言えば中間的です。

転がりの良さから手前が滑る印象は無いんですが、直線的に走ります。

なので手前の転がり感も中間的です。

 

・ブレーキ感は強く、ドライエリアでギュッと止まる感じ。

前述の素直でクセの無いスキッドも相まってボールの動きからレーンコンディションが把握しやすく、投げ手としても動きの予想がしやすい特性です。

また、割と強くドライに当てるようなラインでもブレーキでエネルギーを損ないにくく、バックエンドの動きが弱くなりにくいのはワンコアの特長が出ている点です。

 

・バックエンドはシャープな動きを見せます。

最近のボールはバックエンドでしっかり動く印象は持ってもキレるという感じのボールは少ないんですが、今回のこのアンギュラーワンはキレ感を持った軌道イメージです。

バックエンドの動き出しに加速感もあり、多くのボウラーにとって好印象を与える動きでしょう。

 

・オイルへの強さは中間よりちょっと強いって感じ。後述しますが、前作のリアライズアンギュラーワンでオイルが少々足りなくなってきた時に丁度いいレベルの強さです。

 

カバーストックの特性としてはパール寄りともソリッド寄りとも取れず、良いとこ取りって感じのハイブリッドカバーです。

この良いとこ取りって非常に難しいと思いますし、ブランズウィック工場の生産になってソリッドもパールも非常に完成度が高くて個人的にハイブリッドカバーは無くて良いと思っていました。

ところがこのセンシティブアンギュラーワンはソリッドでもパールでも表現出来ない性能を見事に備えたボールとなって仕上がっています。

特に走りの素直さにパール感が、強く安定感のあるブレーキでソリッド感が感じられます。

 

メリハリは出つつも素晴らしいカバーによりバランスが取れていて完成度が高く汎用性も高いと感じます。

僕自身もこのボールはテストだけでなく他センター様で投げる時やあらゆるレーンコンディションで投げてましたが、多様な環境下で安定して良好なパフォーマンスを再現していました。

 

 

 

【リアライズ アンギュラーワンとの比較】

リアライズは中くらいの強さのソリッドカバーでプロアマ問わず非常に評価が高いボールでした。

ハイブリッドカバーの今回のアンギュラーワンとの比較に良いですね。

 

・スキッドは体感でボール1個分程リアライズの方が短いです。

転がり感は変わらず、中間的な行き足です。単純にカバーの差が出ています。

 

・ブレーキはセンシティブに比べてリアライズが若干柔らかく、センシティブはやや強く止まる感じ。

両ボール共、ブレーキが柔らかくも強い点や動き始めに加速感がある点等の特徴的な部分は良く出ています。

センシティブが強く止まると言ってもオイル量によってはリアライズが止まってセンシティブが止まらない事もあります。

 

・バックエンドは両ボール共に戻り感が強くシャープな印象です。ここはあまり差は見られないかなと思います。

 

・オイルへの強さはソリッドカバーのリアライズの方が強いです。

ラインナップで言えばリアライズは上から2番目、センシティブは3番目になるでしょうか。

丁度ラインナップ内でお隣さん同士で同居出来ます。

 

比較の結果は単純にカバーの特性差が出ました。

リアライズも結構メリハリがある方のボールですが、ハイブリッドカバーのセンシティブの方がもう少しメリハリ感が強いですね。

使い分けとしては素直にリアライズでオイルが足りなくなったらセンシティブにチェンジって感じでしょう。

動きの特性上、インサイドからのライン取りにはセンシティブの方が合うでしょう。

 

 

 

【用途・適正】

・ミディアム~ミディアムオイリーなコンディションで有効に使用出来るでしょう。

 

・トーナメントでは幅が出てきた時間帯から中盤の後半くらいまで活躍するでしょう。

止まる所や幅が見えたらビッグゲームを連発するような攻撃的なボールです。

強くて曲がりを損なわないブレーキと戻り感の良さからインサイドからのラインでもピン飛びが衰えず、特にストローカータイプは安心感を持って投球して頂けます。

 

・適合するボウラータイプとしては、ストローカータイプが一番合うと思います。

外に向けても止まるし戻るので、ワイドなラインに不安感がある人におすすめです。

ハイレブタイプにも勿論良いと思いますが、ブレーキがちょっと強過ぎると感じたら3000番くらいのポリッシュにしてみると良いかと思います。

 

・回転がスピードを上回るタイプは特に強いブレーキが邪魔に感じる事もあるかもしれませんのでハイポリッシュ等で対応しましょう。

 

・ラインナップでは中間くらいの位置になります。

ベンチマークとしてもぴったりですね。ドライでしっかり止まる性質はレーンコンディションの把握に役立ちます。

 

 

 

【総括】

大好評だった前作のリアライズアンギュラーワンに対して今回はハイブリッドカバー。

リアライズよりメリハリが出て攻撃的なボールとなりました。

手前は勿論、ブレーキからバックエンドまで強い転がりとシャープな軌道が出るワンコアによって扱いやすさも確保されています。

リアライズでもそうでしたが、今回のセンシティブもこれぞアンギュラーワンといった仕上がりです。