https://youtu.be/FuW3_wJsaDc



 

 

ポラリスは新しいシリーズですね。

 

このボールはニューコア、ニューカバーの全く新しいボールです。

 

カバーはGSV-3 Solid。

エボナイトブランドで一番オイルに強いカバーです。

そのカバーの1500番仕上げ。

最もヘビーオイリーな状況に向けた意図が汲み取れます。

 

コアはちょっと面白い。

RG2.475と非常に低慣性でありながらDifferentialは0.048とやや抑えめな設計です。

この設定により、非常に強い転がりとスムーズで持続的な動きが強調されています。

 

カラーは好みが分かれそうですね。

正直言って好みじゃない色ですが、投げてみると非常に良い。

色の混ざり方が細か過ぎずかたまり過ぎず、視覚的に非常に転がりの良さが分かりやすくて投げてて気持ちが良いです。

 

暗い単色を好むボウラーは多いですが、僕は軸の移動とボールの動きでコンディションを判断する事が多いのでポラリスのような配色はそれだけで有用性が高まります。

単色のボールは曲がる・曲がらないの判断は出来てもそれが何故なのかが分かりにくいんです。分かるんですけど、分かりにくいのが嫌。まぁ僕の色のこだわりはどうでもいいか。

 

 

 

投げてみた印象は、

・スキッドちょっと短い

・キャッチ強い

・持続的な曲がり

・バックエンドの動き幅は大きめ

が特に感じられました。

典型的なヘビーオイリー向けのボールですね。

 

特長として感じた部分は曲がりの質です。

アークな曲がり形状ですが、バックエンドの曲がり角度は大きめです。

ピン直前でも全くトラクションや曲がりが衰えず、非常に強く曲がり続けます。

 

最近ではブラックウィドードミネーションが同じ用途のボールとして発売していますが、比較すると

 

・ウィドーは曲がりがしっかり出て戻り感も強い

・ポラリスは転がりやトラクションが強く、寄り感が強い

かなぁ。オイルへの強さや曲がり幅自体は同じくらいだと思います。

曲がりの質が違うという感じです。

カラーの影響もあると思いますが、特に手前の転がりはポラリスが強いかと思います。

投球を想定しているパターンや求める動きや自分の球質と相談して決めるのが良いかと。

僕の言葉なので伝わらないかもしれませんが、横の幅にはドミネーション、縦の幅にはポラリスが合う感じ。どちらも基本的にオイリーコンディション下では万能なんですけどね。

 

比較として投球したわけではありませんが、オブセッションと似たイメージです。

 

動画ではエアロを比較対象として投球しています。

ザ・ウィンソリッドじゃないん?って思うかもしれませんが、エアロはソリッドカバーのボールの中でクセが非常に少なくて中間的な性能なのでエボナイトのソリッドの比較ボールにはエアロを選ぶ事が多いです。

エアロと比べるとシンプルにスキッドやトラクションの違いによって結果的に数枚インサイドからの投球になっています。

 

フォワードロールが強い僕には寄り感の強いポラリスは高相性なイメージです。

用途はやはりオイル量が多いミディアム以上の長さのコンディションですね。

 

デファレンシャルが抑えめなのが効いてると思いますが、他のオイリーコンディション向けのボールと比べてバックエンドでの転がりと持続性が特に優れており、期待通りの動きや優れたピンアクションとなっています。

スキッドは短めなのですが、手前で必要以上にコアがパワーを消費しないんですよね。

ワイドなラインを取っても失速感が無くて幅広い攻め方が出来そうです。

 

オイリーコンディションであるほどバックエンドでの動きがしっかり出てくれるのは強いボールはみんなそうなんですが、ポラリスは暴れ感が少ないのが優れた部分です。

 

オイルの濃淡に対しては鈍感過ぎず敏感過ぎず適度に反応する感じです。BWドミネーションはポラリスより若干鈍感です。

ポラリスはオイルが多い状況に使用するボール。

トーナメント前半から中盤にかけてのオイルコンディションの変化をしっかり読める性能でなければボールチェンジのタイミングや判断を遅らせる・迷わせる事に繋がり、打ち合いの時間帯に出遅れます。

その点、サンディング仕上げ&強いソリッドカバーにも関わらず、オイルの濃淡を判断しやすい性能は他の同様の用途のボールに対して大きなアドバンテージとなります。

 

ニューカバーのGSV-3もとても良いカバーです。

荒めの表面にしても動きがユルくなりすぎずにオイルへの強さを高める事が出来ているような気がします。

扱い慣れたコアとの組み合わせなら正確な評価が出来るのですが、今後検証します。

 

 

 

 

当然ラインナップの一番上で使用します。

僕の球質でだいたい27ml以上のオイル量で有効に使用出来ます。

かなりヘビーなオイル量にも対応する強さなので、ラインナップを組む時はポラリスの下にもポリッシュのボールとの繋ぎとして汎用性の高い弱めのソリッドを入れてもいいかもしれませんね。

ポラリス→BW2.0、アリュールソリッド、GB4 等。

 

僕が試合に出ている時にこのボールがあったら2インチのレイアウトで1000番くらいでロングの試合に持って行きます。

 

球質問わず多くのタイプに適合すると思います。

スピードの遅めなタイプには一見難しそうに思いますが、曲がりの持続性の高さがありますし、そもそもオイリーな状況で投げるボールなのでむしろこのくらい強くてよく転がった方がいいです。

 

トラクションや寄り感が強調された動きは新開発のポラリスコアによるものですが、他のカバーとの組み合わせも非常に良い仕上がりになりそうです。

 

 

ブランズウィックグループの中にとどまらず、市場全体でもハンマーブランドの人気が特に高いのは皆さんご存知でしょうが、エボナイトブランドでもハンマーと同様に非常に優秀な製品が開発されています。

そしてこれからエボナイトブランドでもさらなる攻勢に出るような動きを感じ取れます。

 

このポラリスは注目度や前評判がかなり高いボールです。

その高評価に充分に応えられる仕上がりになっていますので、是非多くの方に投げてみて欲しいと思います。