5月の発売ボールはスーパーオブセッションです。
他にもウィドーのクリアボールとマキシムも発売ですね。
スーパーオブセッションは既に発売されているオブセッションのカバー違いとなります。
オブセッションはソリッドカバーだったのに対して今回はパールカバーを採用してます。
パールはパールでも、オブセッションに使用されているEnvyカバーではなくAggression NE Pearl CFIです。
現在のハンマーブランドのカバーでは2番目に強いカバーですかね。1番はEnvyです。
ブラックウィドーリアルモンスターではAgression NE Pearlを使っていまして、ベースのカバーは一緒でも今回CFIが追加されています。
正直、CFIの有無による性能への影響はウィドーとスーパーオブセッションが違うコアの為比較出来ません。ただ、同じベースのカバーを使用していてもこの2つのボールの用途が被る事はありません。これについてはまた下で書きます。
話が逸れましたが、このカバーは個人的に大成功だと思っていて、やや強めの表面仕上げと転がりが強いコアとのマッチングにより結果的に大きな曲がり幅と強い曲がりの持続性が得られました。
コアは初めに書いたようにオブセッションコアです。
転がり感と持続性が優れたコアで、曲がり形状はキレ過ぎす丸過ぎず中間的ですね。
こんなコアに強いパールとかを組み合わせるとキレや暴れを抑えながらも曲がり幅の大きなボールになります。
今回のスーパーオブセッションがまさにそうで、過去にもザ・ウィンパール、オムニパール、ステイトメントパール等がありました。
スーパーオブセッションはパールカバーになった事でドライエリアでのレスポンスが高まった分外ミスへの許容範囲が広くなり、ドライに当てるようなラインも取りやすくなりました。
普通、ドライに当てたり外ミスしても曲がってラッキーでポケットヒットって場面では高確率で10ピンタップが待っています。
外のオイルが少ない低難易度なパターンでよく見る光景ですね。
スーパーオブセッションはそれが無いんです。一切無いとは言いませんが。
これはオブセッションコアの曲がりの持続性の高さによるものです。
少々ドライを多く使ってもロールアウトせずにピンに届いてくれる点がこのスーパーオブセッションの美点の一つに挙げられます。
スーパーオブセッションはピンアクションも非常に優れていますが、インナーシェルやCFIテクノロジーそのものの性能に加えて上記のような曲がりの質の高さによる効果が大きいと思います。
上で書いたブラックウィドーリアルモンスターとの用途の違いですが、リアルモンスターはバックエンドのキレ感があるのでどちらかというとオイルを使ったりタイト目なラインに向きます。勿論大きなラインもいけるんですけどね。
スーパーオブセッションは外のドライを使う大きなラインや戻り感を強く持ちたい時に向きます。
トーナメント前半の後半くらいの内が出来上がってなくてアウトサイドで幅が出始めてからはスーパーオブセッション。
中盤以降の外が枯れたり散らかったりして内が出来上がってからはリアルモンスター。
という使い分けが出来ます。
上記のように対応するオイル量や強さだけではなく、曲がり形状やそのボールの特長によってラインナップを決めると良いですね。
スーパーオブセッションが対応するコンディションは僕の球質で27mlくらいまで、40ftくらいから使えるかな、って感じです。
スペアを除いた5個のラインナップ内では上から3番目くらいでしょうか。僕なら2番目ですかね。
メインボールとして投げるくらいの強さです。
ツーハンドを含むハイレブ系のプレイヤーは特に気に入って頂けると思います。
ストローカータイプは『自分の球質では出し戻しのラインが取れない』『出しても戻るか不安』と思う事があると思います。
内が出来上がってないのでフッキングはまだちょっと外、でもインサイドに寄らざるを得ない状況、インサイドに寄って外向けても戻り切らない。ちゃんと止まるように強いカバー使うとピンが飛ばない。
そういうインサイドのオイルを追いかけて外のドライでボールを向かせる状況で使って欲しいです。
表面は、箱出しは1000番ポリッシュらしいですがちょっとくすんでるように見えます。
多分このサンディング仕上げとポリッシュ仕上げの間くらいの仕上げがちょうど良いんだと思います。
このままでバランスが取れてて良いと思いますが、この手のボールはちゃんと光らせると結構キレ感が出やすいと思います。やってないけど。
でも曇ってる方が良いかなと思います。球質によって加減を調整する感じで。
ボウラータイプはあまり選ばず用途も幅広いですね。
あと色も良い。あと個人的にスーパーオブセッションっていうなんのヒネりもカッコつけも無いなんかド直球なネーミングも好き。
以上でーす。