クァルテット・ディオティマ | まさしの音楽ブログ

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音楽(クラシック・ジャズ・ロック)のことをはじめ、芸術のことなど、日々感じたことを綴ります。

昨日、横浜の鶴見区民文化センター サルビアホールにクァルテット・ディオティマ(ディオティマ弦楽四重奏団)のコンサートに行ってきました。
クァルテット・ディオティマは、パリとリヨンの高等音楽院の出身者によって結成されたフランスを拠点に活動している弦楽四重奏団です。



サルビアホールは100席しかないホールです。
横浜楽友会の主催で、弦楽四重奏を中心に、次から次にものすごくいい室内楽のコンサートが催されています。
以前から一度行ってみたかったのですが、なかなか予定が合わず、昨日ようやく行けました。

曲目は、
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 Op.132
ブーレーズ:弦楽四重奏のための書 ~ Ⅰa & Ⅰb
シェーンベルク:弦楽四重奏曲 第1番
でした。

アンコールはありませんでした。
まぁ、ベートーヴェンの15番もシェーンベルクの1番もいずれも40分を超える大作ですので、これだけでも、かなり重いコンサートでした。
19時に始まって終わったの21時20分くらいでしたから。

サルビアホールはものすごくいいホールでした。
むしろ、音が聞こえすぎです。
楽器の音以外の音がものすごく聞こえるのです。
ひっきりなしにギシギシ・ミシミシという音がするので、いったい何の音だろうと思っていたのですが、演奏家の椅子がきしむ音でした。
楽譜をめくる音も、ブーレーズの曲のときは急いでめくらなければならないので、ものすごく大きな音でした。
譜面くりの音はライヴの臨場感があって嫌いではないですが、椅子のきしむ音はかなり耳障りでした。

クァルテット・ディオティマの演奏は素晴らしいものでした。
欲を言えば、もっと聞き慣れている曲を1曲くらい入れてほしいなというところです。

ベートーヴェン晩年の弦楽四重奏曲では14番がおそらく最も人気があり、15番は14番に比べればややマイナーな印象の曲です。
私は、普段、この15番はほとんど聞きませんが、さすがにベートーヴェンの曲だけあって、やはり名曲であることを改めて思い知らされました。
ベートーヴェン晩年の曲の例に漏れず、ロマン派の色濃い作品です。
シューベルトは、14番を聴いて、「この曲の後にいったいどんな曲を作れっちゅうねん?」と賞賛したそうですが、15番もこうして聴いてみると、ものすごい名曲です(ちなみに、番号は出版順に付されていますが、作曲順は、15番→13番→14番の順です)。
超一級の演奏家は必ず何か新しいことを教えてくれます。
家に15番のCDも4-5枚はありますので(全集物に入っています)、もう少し聞き込まなくてはなりません。

ブーレーズの曲は、例によって、まったく訳の分からない曲でした。
要するに、メロディーがないのです。
演奏技術的にはかなりの難曲だろうなと思わせる曲でしたが、クァルテット・ディオティマはブーレーズと共同でこの曲を改訂しただけあって、さらりと弾ききっていました。

シェーンベルクの1番は良くないわけではないのですが、なぜ40分以上が必要なのかなぁと思う曲です。
単一楽章で、ほとんど同じような調子で40分以上続くので、途中で少ししんどくなってきます。

とは言え、いいコンサートでした。
椅子のきしむ音だけは何とかならないかぁと思いますけど。