野村監督がよく言っていた。

 

 「野球は、確認のスポーツ。とにかく一に確認、二に確認・・三四がなくて、五に確認」・・・と。

 

 この場面、わかりきっているからエンドランはないでしょ、ここはバントしてくるわけがない。

 

 この場面は、三塁線を締めるのか、三遊間を締めるのか。

 

 バントシフトはファーストが出るのか、サードがでるのか。ここは何を優先したいのか。

 

 ひとつひとつ、確認しないといけない。ちょっとした確認不足が致命的なミス、失点を招く。

 

 勝負を決するのは、このようなときだ。

 

 仕事も同様。

 

 確認を怠っている組織は、かならず大きなミスがあとで返ってくる。致命的な、大きな失点となって返ってくる。

 

 組織は、一人でやるものではないから、組織。仕事はひとりでやるものではない。

 

 お客さま、上司部下、同僚、家族、友人、恋人・・・さまざまな相手と、ひとつひとつ確認の手順を踏んで進めなければいけないのだ。

 

 ひとつでも怠れば、その積み重ねが大きな失敗を招く。

 

 確認を怠ったことの責任は、仕事を受ける側にも、仕事を出す側にもある。周囲でバックアップしている側にもある。それぞれから声を出して、確認しなければいけない。

 

 ウェブ制作や、編集制作の職場だから、事故死はあまりなさそうだけれど、工場だったらそれで人が死んでしまうかもしれない。手や足を切断してしまうかもしれない。顧客の信頼、会社の信用を失ってしまうかもしれない。

 

 そういう緊張感をもって、だからこそ、つねに確認をすることが大事。

 

 私は、当たり前のことを書いている・・・。百も承知です。当たり前だから、大事だからこそ、書き記している。