登山とアウトドア度と地獄強制問題について(笑) | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「登山とアウトドア度と地獄強制問題について(笑)」

 

壮絶だった富士山須走ルートを思い出していたら、

登山を再開してからのこの2年半、準備期間を入れたら3年ちょっと、

この間の経験が何とも言えない面白さと厳しさがあるため、

書いてみたいと思います。

 

登山とは実に不思議な趣味で、

そもそも厄介な自然の奥深くに自ら進んで入って行く行為ですから、

一旦始めたらそう簡単に戻れなくなり、

ここが他の趣味とは決定的に違っています。

 

つまり、最もキツい屋外スポーツとして知られるマラソンであっても、

そのほとんどは街中で行われています。

 

要するに「キツい!!ダメだっ!!」と思ったら、

走るのを止めてバスか電車で帰ればいいだけです。

 

しかし登山だけはそうは行きません。

 

動けない = 遭難

 

この感覚は他のあらゆる趣味にはない、

何とも言えない冷酷な厳しさが存在していると思うのであります。

 

ところがそのような厳しさを全くモノともしないで邁進し、

身近な人間と共に「楽しもう」とする人は想像以上に多いです。

 

以前、丹沢表尾根縦走中、最初の二ノ塔への急登を上がり切った休憩所で休んでいた時。

 

会社の上司(山好き。40代)と部下(非アウトドア系小太り。20代)らしい2人組が会話していました。

 

上司「どう?素晴らしいでしょう、登山って!!」と、

凄く楽しそうに部下に語り掛けていました。

 

部下は「僕はもう今の段階でとても苦しいです」と泣きを入れていました。

 

その後、部下の方はとうとう三ノ塔への急登で完全に足が止まり、

計画変更をしていたようです。

 

要するに三ノ塔までは何とか頑張り、

そこから下山する以外に方法はありませんでした。

 

登山好きにとってはアウトドアにいるのは無上の喜びになります。

 

厄介な事に、多数SNSにアップされる美しい山岳写真のせいなのか、

昨今の自然は素晴らしい節のせいなのかは分かりませんが、

普段からアウトドアとは全く無縁の人であっても、

「自然って気持ち良さそう」だとか「時に山の中でリフレッシュしてみたい」などと、

妄想を膨らませる都会人は非常に多いです。

 

従って、上記のような登山大好き人間が非アウトドア人を誘っても、

ついつい了承してしまい登山に来てしまう例が多発してしまう、と。

 

これまた以前にも書きましたが、

長い長い奥高尾縦走を終えて、高尾山の麓で一休みしていた時、

小学生くらいの男子が母親に激怒していた話があります。

 

要するに、普段からアウトドアに親しんでいるような家庭ではないのに、

母親が妙に意識が高いのか、

おそらくは「高尾山自然体験教室」みたいなのに子供を誘って一緒に行ってしまったのであります。

 

どうなったのか???

 

息子大激怒です。

 

「普段から自然体験している訳でもないのに、

 何でこんな登山教室に。

 凄く疲れて逃げるに逃げられず。」と。

 

この場合、どちらが悪いのかと言えば、

間違いなく母親です。

 

高尾山登山がどんなものなのか、

よく分りもせずに申し込むのは犯罪的に危険です。

 

登山していない人がいきなり登山・・・・・

 

普段走っていない人に突然10km走らせたら、

いや、5km走らせたらどうなるのか???

 

同じ事です。

 

とんでもない疲労をして、

登山ならば罷り間違ったら身動き出来なくなり遭難します。

 

大変な危険行為な訳です。

 

しかし山好き狂信者と、

何となく自然っていいよね浮かれ系はここで接点が出来てしまい、

地獄を見る、と。(笑)

 

想像以上の危険行為ですので要注意かと。

 

終わり