超絶マニアックな富士登山の話(笑) | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「超絶マニアックな富士登山の話(笑)」

 

副題:スポーツ選手の富士登山(剱の人)~話が最初全く分からなかった件(笑)

 

余談:ヤバいシーン

例えば富士山吉田ルート。

そこそこ身体を鍛えている人なら七合目までは余裕で行けるはずだ。

だが七合目の最後の山小屋を抜けると、

登山慣れしていない人には恐怖映像が飛び込んで来る。(笑)

何をどう考えても素人には壁にしか見えない光景。(笑)

嘘だろう?登れる訳はない!!と思うはずだ。(笑)

だが、なまじ身体を鍛えているためプライドが許さず登り始める訳だ。(笑)

すると意外にも何とか道は存在していてそう難しくなく登れるのが分かる。

だが、ずっとずっとずっとずっとずっと続く壮絶な急登を前に心も身体も完全に打ち砕かれる。

そんな時、信じられない光景を目にする。

まるで天狗様のように物凄いスピードで追い抜いて行くヤツ。

それがスポーツ選手だ。(笑)

間違いなく高校や大学の強豪サッカー部とか野球部とかラグビー部とか柔道部とか陸上部とか。

普段からメチャクチャ鍛えまくっているアスリート。

ヤツらは同じ人間とは思えないスピードで登って行くのである。

ある意味、爽快な気分にもさせられる。

人間、ここまでヤれるのか?、と。(笑)

 

さて、娘のSNS友達に某有名スポーツ協会の理事だった人がいる。

 

先ず間違いなくそのスポーツの選手だったと考えられる。

 

先日、その人が登山を若い頃からやっていたのが判明した。

 

そこで娘が「富士山に登った事はありますか?」と聞いたところ、

「2回ある」との返答が来た。

 

さらに「どのルートを使ったのですか?」と聞いたらどうも釈然としない。

 

地方在住の人なので関東圏の県の配置が良く分かっていない???、

「群馬県側からの道で云々」などと言う。

 

そこで娘が私に聞いて来た訳だ。

 

私は、

「現在の富士登山には4つのルートがあり、

 人気順に吉田ルート、富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートとなっていて、

 他には存在していない」と言ったところ、

「随分昔に登っているので、今はあるのかどうか」と非常に訳の分からない返事が来た。

 

一旦話は脇道にそれて、

「他はどんな山を登っているのですか?」と娘が聞いたら、

「剱岳とか穂高岳とか。主に冬に行きます」との返事。

 

ここで話の道筋が一気に見えて来た。

 

一般登山道としては国内最難関と言われる剱岳。

 

恐怖の山だ。(笑)

 

さらに穂高岳をヤッているとなると、

やはり国内最難関の一角とも言われる大キレットもヤッているはず。

 

そして「冬山」。

 

スポーツ選手 + 登山好き + 冬山 = 天狗様(笑)

 

コヤツ、天狗様だっ!!と。

 

従って最初から話が通じない訳だ。

 

全く異次元の富士登山についてこの人は語っていた訳だ。

 

つまり五合目からヤる通常の富士登山ではない。

 

明らかに全く違うレベルのソレだ。

 

そこでゼロ富士を疑ったが、

おそらく20年以上昔と考えられるため、

まだゼロ富士は存在していないはず。

 

そこで詳しく話を聞くと、

富士スバルラインの麓がどうのこうのと言う・・・・・

 

間違いなく麓から登っているのが判明した。

 

「混雑するのが嫌なので」とも。

 

そこでこの3年、凝りに凝っている富士登山なので、

以前読んだ本やネット情報、富士山方面に行った時にもらったカタログ、

過去に見たテレビ番組などを思い出してみた。

 

段々と見えて来た。

 

現在最新刊として刊行されている富士登山の本は私が知る限り4冊。

 

「富士登山パーフェクトガイド」JTBパブリッシング

 

「富士山ブック」山と渓谷社

 

「るるぶ ’25 富士山」JTBパブリッシング

 

「はじめての富士山登頂」メイツ出版

 

これらをチェックしてみた。

 

だがパーフェクトガイド以外の本に記載はなかった。

 

そしてようやく思い出した。

 

「古道」

 

間違いない。

 

古道を使って麓から登っている。

 

しかもゼロ富士ではない。

 

さすがに富士登山パーフェクトガイドの全体地図に少し載っていて、

2つの古道については割と詳しく載っていた。

 

それが「精進口登山道」と「須山口登山道」だ。

 

他に「村山口登山道」「大宮口登山道」「船津口登山道」などが一部残っている。

 

これらの古道は今は頂上までは繋がっておらず、

上記の4ルートのいずれかに合流していたりする。

 

と言うよりも麓のハイキング要素の強い道と言った方がいいだろう。

 

そして富士スバルラインと並行してと言ったら答えは「船津口登山道」となった訳だ。

 

ちなみに現在でも少数ながら存在している「吉田口登山道」を麓から行く方法。

 

いわゆるかつての富士講の信者が登っていた道。

 

江戸時代、爆発的に流行していた富士講の道。

 

それよりも遥かに長い船津口登山道。

 

気違い沙汰かと。(笑)

 

アスリートの登山は真似出来ないし、

そもそも根本的に何かが違っている。(笑)

 

しかし現代の富士登山の世界も狂っているから面白い。

 

それが前述のゼロ富士になる訳だ。

 

静岡県が作った正式ルート「富士山登山ルート3776」通称「ゼロ富士」。

 

これは海抜0mの田子ノ浦から42km先の富士山頂上まで行く道。

 

コース定数なる最新の登山強度を表す数値がある。

 

10 入門

20 初級

30 中級(健脚向け。日帰り登山の限界)

40 上級(健脚向け。1泊2日以上の行程が必要)

 

富士山吉田ルート(42)、富士宮ルート(40)、須走ルート(50)、

御殿場ルート(60)となっている。

 

ちなみに北アルプス表銀座縦走(89)、

北アルプス裏銀座縦走(113)で如何にヤバいか分かる。

 

だがゼロ富士は「139」だ。(笑)

 

ともかく麓からヤる富士登山。

 

狂いに狂っているかと。(笑)

 

世の中には凄いヤツが大勢いる。

 

(^W^;v