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化学物質過敏症を分かりやすく表現すると「有害物質により神経系統や内臓などに異常を来す障害」となります。
表に出る症状には個人差がありますので、自分の体験を話します。

私の場合自律神経と中枢神経に異常が出ました。
自律神経は脳の命令が無くても生命を維持するよう働く神経系で、これが乱れた為に複数の症状、不定愁訴が起きました。
1 体温調節不良
体温が調節できず、真夏に汗を流しながらガタガタ震えていました。冬は凍えるような冷え性に悩まされました。
2 慢性疲労
一年中疲れているのに、寝付きは悪く睡眠不足、朝が辛い毎日でした。
3 緊張
神経が高ぶり(交感神経優位)、緊張性頭痛が頻発しました。
4 疼痛
常に背中が痛みました。

体温調節不良は有機溶剤が多い現場で発生し、部署を異動したら出なくなりました。
内科では肝臓の数値が悪い(酒はそれほど飲まない)以外は異常なし。
漢方薬で体質改善を試みるも効果なし。
背中の痛みは鍼灸で治療しても翌日にはぶり返し、湿布薬も効果なし。
唯一効果があったのは高額な高電位治療器で、冷え性は無くなりました。

自律神経の異常はストレスでも起こります。内科の勧めで精神科を受診、うつ病と診断されました。後に誤診と分かって大変な目に遭いましたが、それはまたの機会に。

自律神経異常の症状は他の病気とも被るので、ある程度想像が付くかと思います。しかし中枢神経の異常はとても奇異でした。私には以下の事が起こったのです。
1 記憶障害
短期記憶がおかしくなり、文末まで読んだら文頭を忘れてしまいました。
上の短い文章でも「短期記憶がおかしくなり」が文末では忘れて、文頭を忘れた理由が分からなくなるのです。
一瞬前の記憶が飛んで「自分が今何をしていたか」分からなくなり、途方に暮れることがしばしば起こりました。
2 思考力低下
物事を考えられなくなり、執筆が出来なくなりました。
簡単な暗算も出来なくなり「30代で認知症か?」と心配になりました。
3 集中力低下
椅子に座っていられず、歩くことで脳に刺激を与えないと書類も読めなくなりました。ADHDに似ています。
4 注意力低下
物を置いた一瞬後には見失いました。
道を間違えます。職場のトイレに行こうとしてエレベーターホールへ行く事は何度もありました。
5 認識力低下
物を見て、それが何か分かるまで時間がかかるようになりました。
一番悪化したときは文字を見ても読めなくなりました。その字を知っている事は分かるのですが、意味も読み方も分かりません。これにはパニックになりました。
6 感情のブロック
感情の信号が途中でブロックされます。信号は出続けるので、ブロックが解けた時は爆発的な感情を抑えきれなくなりました。
異常にハイになる躁状態、ふさぎ込む鬱状態、怒りが止まらない、恐怖のあまりパニック状態が続く、などが起こりました。
7 判断力低下
一番恐ろしいのはこれです。何しろ「自分が異常な状態にある事」に気づかなくなるのです。明らかに異常な言動をして、はっと我に返る事が何度もありました。自分が自分でなくなり「気が狂ったのか?」と何度も思いました。

これらの以上がランダム、あるいは同時に(一部は気づかず)起こります。本人が狂気を疑う程の異常ですから、他人から精神疾患に誤解されても仕方ありません。本職である精神科医がうつ病と誤診する程なのです。
しかし空気が綺麗な環境で体内に蓄積された有害物質の排出を続けると、全ての症状が軽減、そして殆ど出なくなるのです。そして都心などの汚れた空気の場所へ行くとぶり返します。
そんな精神疾患がありますか?

繰り返しますが「化学物質過敏症は有害物質により神経系統に異常を来す障害」です。有害な物質が環境に溢れたが為に生まれた公害病です。
しかし一部には精神疾患にしたがっている人たちがいます。障害の原因が煙草や柔軟剤だと困る人たちです。ただでさえ患者は自分の事が良く分からないのに、デマによる偏見にもさらされています。
周囲が理解してくれず、追い詰められては本当に精神疾患になってしまいます。

化学物質過敏症は有害物質により神経系統や内臓などに異常を来す障害だと知ってください。