今回はX68000でもPROの修理。
PROというかPROIIだな。
こちらはマンハッタンシェイプではなくデスク平置きタイプ。
X68000といえばマンハッタンシェイプなのだけど、若干安く設定されていたのでこちらを選んだ人もいた感じ。
現在の人気も若干こちらの方が低いかな?
さて、分解。結構スカスカだな。左下が電源ユニットだ。まずはこいつを取り外し。
おお、これは怪しい。
開けてみるとなんということでしょう?
現在進行形で電解液漏れとる~びしょびしょ。
慌ててふき取って・・・うーん、とにかく電解コンデンサ外すか。
うお、中身スカスカになって軽い。
うーん、表も裏もきちゃない。
これはネットでやってる裏技を使ってみるか・・・。
マジックリン洗浄~。大丈夫かなと思うけど先人たちの知恵らしい。
おー、落ちる落ちる。
乾かしている間にバックアップ電池を交換しよう。
ACEと違ってボタン電池だ。2450だね。さすがに35年はもたない。
メイン基板に直付けされているので、交換するにはフロッピードライブと拡張IOユニットを外してメイン基板を取り外し。
変にちまちましたパーツもあってかなりめんどくさい。
フロントパネルを外すのも爪折りそうで怖い。
とりあえずソケット化しておけば交換時にメイン基板外す必要はなくなる。
まあ、10年くらいもつらしいけど。
電源の方は・・・おお、結構きれいになっている。ちなみに2日くらい乾かした。
むう、上の電解コンデンサがちょっと大きい。耐圧が高いので一回り太ってた。こいつの方が安かったから・・・。
若干抵抗に干渉するがちょい浮かせればなんとか。
さて、ここでいったん電源入れてみるか。
・・・ぱしゅ!
慌ててコンセント抜いて見てみると・・・電解コンデンサが泡吹いてた。
ばかな!替えたばかりなのに極性間違えなきゃこんなことは起こるはずが・・・あ、逆だ_(:3 」∠)_
危ない危ない。チェックしたつもりだったのだが。
ちなみに電解コンデンサは頭に亀裂が入っててもしものために安全装置としてここが割れるようになっているらしい。
まさにそこから出ていた。
下手に某国製のものを使ったりするとまじに爆発するらしい、YouTubeの日本製との比較みたらやばい感じだった。
くわばらくわばら。
気を取り直して、新しい電解コンデンサを装着。
シーン。まあ、あれだけちゃぷちゃぷに電解液に浸かってれば他のも壊れるよな。
というわけでACEで壊れていたツェナーダイオードを交換。
う~ん、今回はこれじゃなかった?いや、なんかこれも怪しい。多分他にもあるのだろう。
とりあえず、抵抗を測ってみたが抵抗は問題なさそうな雰囲気。
じゃあ、次はトランジスタかな?
交換して外したトランジスタをテスターで簡易チェックしてみていると、3個目がなんかおかしい。これかな?
ここで再びコンセントにつないでみるとファンが動き出した。やった!5Vと12Vも出力されている。
そういえばPROにはメインスイッチがないんだな。
というわけで組み上げ。
コンセント差すと・・・おや?スタンバイにならない。
電源スイッチで電源は入るが、電源が落とせない。
あー、これはネットにあったな。たしかフォトカプラー周りが怪しいと。
こんなこともあろうかとトランジスタと一緒に購入していたので3つあるフォトカプラーをすべて交換。
再度組み上げてコンセントを指すと、無事スタンバイ状態に。
よっしゃ!電源スイッチで起動した!
が、FDを読まない。AドライブはFD吐き出しちゃうし、Bドライブはうんともすんとも言わない。
これはFD死んでるのかなあ?FDばらさないとだめか?
と、思ったが、開けてよく見るとドライブの横のフラットケーブルが抜けてた。てへっ。
多分これFDのコントロールケーブルだな。
普通のFDにはこんなケーブルないしX68000のオリジナルの自動吐き出しとかロックとか制御しているやつかも?
そしてようやく。
でーん!復活!
仕事が忙しくて作業が土日なのと部品の調達とかで結局3週間かかってしまったけどなんとかこいつも救えた。
仕入れ値が安くなかったのであまり儲けにはならないと思うけどこれもヤフオク出そうかね。
使ってくれる人がいると嬉しいな(*´▽`*)