去年父親が、高松で講演の仕事が入ったので、そのついでに私に会いに愛媛にやってきました。

夜ご飯を食べながら話していると、
「心臓は問題はないか?」
と聞かれました。

父は元々心臓があまり強くないらしく、最近は階段で息が切れるし、さらにしんどくなってきたと言います。

「この間の誕生日には4キロ以上泳いだし、普段も1.5キロ泳いでるから問題なく元気だよ。」
と私が答えると、

「そうか、遺伝しなくてよかった。
お父さんは、もう生まれつきだから仕方がないんだよ」
と言いました。

 

私はよっぽど「いや、違うんだよ」と反論しようかと思ったけれど、やめました。


人は自分が信じたいことを信じる
そして一度信じたら、それがその人にとっての真実になる

そして私が信じていることは、私にとっての真実でしかない。

だから私は基本的に、人と意見が違っても、議論はしないことにしています。

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遺伝子の研究が進んで、エピジェネティックという言葉をよく聞くようになりました。


私は普段から、The Model Health Sowという、アメリカ人ホストのポッドキャストをよく聴いていて、そこで招かれる最先端で活躍している医療研究者のゲストから、エピジェネティックの話が出ないことはない。

これまでの数多くの研究により、ある疾患になりやすい遺伝子を持っていたとしても、その遺伝子が原因で実際にその病気になる確率はたったの5%以下ということです。

残りの95%は自分自身でコントロールできる環境・ライフスタイルなのです。

細胞核内にある染色体はDNAとタンパク質で構成されています。

DNAはマニュアル説明書や設計図書のようなもので、DNA自体が単独で何かを起こすことはありません。

ここで重要な役割を果たすのは残りのたんぱく質です。

このたんぱく質は、環境・ライフスタイルによって常に変化します。

食べ物、運動、睡眠、薬、ストレス、人間関係、何を考え、どんな気分でいるかといった誰もが日々直面している出来事が、自分の持っている遺伝子に働きかけ影響を与えるというのがエピジェネティクスです。




父がもともと少し出来の悪い心臓を持っていたとしても、おそらく私と同じライフスタイルを送っていたら、今ある結果はだいぶ違ったのではないかと思います。

父は、何十年も仕事帰りに飲み出ていて、週6日くらい外食でした。
毎晩終電で帰ってくるので、もちろん睡眠時間も十分とは言えない。

そんな毎日なので、運動の習慣もない。

それも、60歳近くまでそんな生活を続けていました。


一方の私は、大学生の時に睡眠不足で暴飲暴食を経験したものの、その後はすっかり健康生活に変えました。


玄米を主食とする野菜と魚中心の自炊生活をし、ジムで毎日泳ぐようになりました。


これが何十年と積み重なったら、違いが出ない方がおかしい

どう考えても、父の方が心臓に負担がかかる生活を積み重ねてきたと言える。


エピジェネティクス的観点から見ると、今いる場所は、自分のこれまでの生き方(ライフスタイル)の結果だ、ということになるのです。


 

ここにある本は、すべてThe Model Health Sowを聞いた後に買った専門家の本。

そのおかげで情報がアップデートされます。