2016年10月30日
年間第31主日
カトリック円山教会
ケン・スレイマン神父
第一朗読 知恵11・22~12・2
第二朗読 二テサロニケ1・11~2・2
福音朗読 ルカ19・1-10
みなさんおはようございます。
みなさん、最近怖い体験はありましたか?
私は先週の水曜日、怖いことがありました。
東京から最後の飛行機に乗って、11時15分くらいに札幌に着きました。
その前の日、天使大学から出発しましたので、車は大学の駐車場に置いてありました。
札幌駅に到着して、タクシーに乗って天使大学に行って自分の車に乗って教会に帰ってきました。
到着した時、怖い雰囲気になりました。
なぜなら、教会はまっくらだったのです。
玄関のマリアさまのきれいな像のまわりだけ、ライトが明るく照らしていました。
ドアのところまで歩いて行ってみると、鍵がかかっていました。
その瞬間、私は戻ってくる予定を間違って言ったことに気が付きました。
その時、心臓がドキドキしました。
なぜなら、セキュリティシステムがかかっていて、もしドアを開ければ、大きな音でアラームが鳴ると思いました。
でも、その日はとても寒く、車で寝ると寒くてつらそうでした。
しかたがないので、私はおそるおそる持っていた鍵で教会のドアを開けました。
すると、セキュリティのシステムが動いて、「番号を入れてください」とメッセージが流れました。
私はセキュリティを解除する方法がわかりませんでした。
考えて、どうするかアドバイスをもらうために信者の1人に電話をしようと思いましたが、遅い時間だったので、悩みました。
と、その時パトカーが到着し、警察が6人わたしのところに来ました。
彼らは私が誰かわからないので、泥棒だと思いました。
彼は「あなたは誰ですか?」と聞きました。私は説明しましたが、身分証をみせてくださいと言われて、私は外国人カードを見せました。
そこには教会の住所も書いてあるので、私がそこに住んでいることをわかってもらうことができました。
しかしその間もずっとアラームは大きな音で鳴っていました。
それは警察もどうすることもできません。
そして親切な信者さんが、アドバイスをくれて、セキュリティの会社の電話番号を教えてくれたので、私は電話し、状況を説明しました。
そのすぐ後、警備会社の人が来ました。
そして「あなたの鍵はどこですか?」と聞かれました。
そして私の鍵と私の身分証を見せるように言われました。
警察よりも厳しかったです。
彼らはアラームを止めてくれました。
私は鍵を見せました。
そうすると、彼らはにこにこして、「大丈夫ですね。」と言ってくれました。
そして、セキュリティをはずす説明をしてくれましたが、私はパニックになっていたので、よく理解できませんでした。
本当に怖い体験でした。
みなさん、今日の福音の中でもうひとりの怖がられていた人が登場しました。
彼の名前はザアカイで徴税人でした。
なぜ怖がられていたでしょうか?
彼の仕事は徴税人でした。
当時、徴税人たちは国民からお金を集めてローマ帝国に渡す役割でした。
しかし、みんな自分のポケットにも少し入れていると思われていました。
ですので、徴税人は人気者ではありませんでした。
その状況で、彼は心の安心のために、イエスさまに会いたいと思いました。
イエスさまは彼を助ける事ができると信じていました。
彼は背が低いので、イエスさまに会うために木に登りました。
イエスさまはザアカイの不安を感じて、彼の家で一緒に食事をしました。
その出来事をきっかけに、ザアカイは不安から解放されました。
良い箇所ですね。
皆さん、今日はハロウィンイブです。
私の体験と、ザアカイの体験もハロウィンの時の私達の黙想のために良い内容です。
なぜなら、私もザアカイも怖い雰囲気を追い出すために、家の中のイエスさまがいるからです。
ハロウィンの日、自分ではない姿にメイクアップして、コスチュームを着ます。
自分ではない気分で怖い雰囲気が溢れます。
そして家に帰り、自分ではない服を脱ぎます。
一番うれしいことは、もらった美味しいものを沢山食べます。
実際、ハロウィンは諸聖人のお祭りです。
私達人間の目的は聖人になることです。
そのために、いたずらな自分を脱ぎ捨てる必要があります。
福音の中のザアカイはイエスさまに会う事を通してその約束をしました。
これから良い徴税人になることを約束しました。
私もセキュリティシステムを上手く出来ないので、もう同じことが無いように教えてもらう時間を作ってもらいました。よかったね。
皆さん、今週教会の中では特別な週間です。
明日はハロウィン、明後日は諸聖人の祝日、明々後日は死者の祝日です。
やはり、今週の中で天国にいる聖人の姿を思いながら、聖人ではない人々のことも思って彼らも天国へ向かえるように、私達のプレゼントとしてお祈りし、彼らの魂を高めましょう。
そうすれば、地獄と煉獄の場所から離れます。
ですから今週は大切な週です。
どうぞみなさん、今週は自分にとって大切な人と全然知らない人々の為にも祈りましょう。
みんな天国に入りますように祈りましょう。
また、私達もまっすぐ天国に入れますように。
ありがとうございます。