2016年02月14日
四旬節第1主日
カトリック円山教会
ケン・スレイマン神父
第一朗読 申命記26・4-10
第二朗読 ローマ10・8-13
福音朗読 ルカ4・1-13
皆さん、おはようございます。
四旬節にようこそいらっしゃいました。
今日の福音の中で聖霊はイエス様を砂漠の中で導きました。
砂漠の中でイエス様は40日間の黙想会をしました。
それを忘れないように、祭壇のマリア様の像と聖櫃をサボテンで飾りました。
黙想会は砂漠に似ています。
イエス様が砂漠に行く目的は、心を強くするためです。
私達の心を強くするために、もっと神様が私達を強く愛してくださる事を信じることが重要です。
カトリック教会の中で良く使う言葉は「罪」です。
私達が罪を犯した時は、神様の愛を忘れた時です。
反対に自分の為に神様から沢山の助けを貰っていることを忘れていなければ、それは罪を退けることに繋がります。
今日の第一朗読の中で、その証拠が出てきます。
その箇所の中で、砂漠の中でモーゼと一緒に旅をしていた仲間たちが、神様の力によってエジプトの奴隷生活から解放されました。
現在も難しいことを乗り越えるために神様の愛を思い出すべきです。
残念ながら、時々モーゼの悪い仲間たちが40年の長い旅の中で、時々神様の愛を忘れることがありました。
それは、現在の私達のチャレンジと同じです。
2000年前にイエス様は私達を罪の生活から解放するために、酷い受難を受け入れ十字架の死すら受け入れました。
そして、その後ご復活されましたので、私達の難しい日々の生活と未来の死の恐怖を軽減させてくれました。
しかし、イエス様の素晴らしい愛の行いを忘れてしまえば、昔のイスラエルの人々と同じです。
その心の問題のために、四旬節の習慣は良い機会です。
祈り、断食、施しを通して、私達の心をコントロールすることが重要です。
そうすることによって、悪魔からの誘惑を退けることが出来ます。
今日偶然ですが、バレンタインデーです。
今日の日は周囲の人々に愛情を伝えるために、チョコや物、そして言葉で愛情を伝えます。
しかし、それを通じて、神様からのいたずら心を感じませんか?
なぜなら今日、ケン神父は沢山のチョコを貰いましたが、今日は四旬節の中で断食の話ばかりで食べてしまうと恥ずかしい気持ちになります。
同じように今日はバレンタインデーなので、ロマンスの雰囲気もあるでしょう。
それも誘惑ですね。
皆さん、私達が天国に到着するまでに、悪魔が私達の心を誘惑してきます。
チョコレートとロマンスは悪いことではありませんが、なんでも食べすぎたり、ロマンスをしすぎたりすると自制心が無くなってしまい、感謝の心を忘れしまいがちになってしまいます。
ですから、皆さん、今日はハッピーバレンタインですが、神さまから頂いたプレゼントを考えましょう。
それによって、私はイエス様の十字架が、私達にとってプレゼントと感じます。
十字架は三世紀コンスタンティヌスローマ皇帝がカトリック信者になってから、イエス様の命を賛美するために十字架の死刑を廃止しました。
そのときから、十字架は愛の印として象徴されるようになりました。
どうして十字架が愛の印でしょうか?
なぜなら、イエス様は自分の自由意志を通して私達人間を助けるために十字架上で、自分の命を捧げました。
その酷い死刑宣告を防止する可能性があったかもしれません。
しかし、イエス様はその受難を素直に受け入れて、皆が釣り合いをとれるように考えました。
その方法で、人々の憎しみを減らしました。
ですからイエス様にとって、天のお父様から頂いた義務です。
私は十字架のシンボルがとても大好きです。
十字架を見てイエス様の精神を感じることが出来るからです。
どうぞ皆さん、祭壇の後ろの大きな十字架をご覧ください。
十字架は二つの部分があります。
一つは垂直に伸びています。
それはイエス様と天のお父様の信頼関係を強く示していることです。
もう一つは水平になっています。
これはイエス様が私達を信頼していることを示します。
イエス様がこの世にいらっしゃったときに、マリア様とヨセフ様に大事に育てられたことに対しての信頼、また、信頼した弟子達に未来の教会の発展の使命を与えました。
ですから十字架は神様への信頼と、お互いの信頼の大切さを意味しています。
それは、私達が選択することです。
それはイエス様の私達に対するバレンタインのプレゼントです。
日々の生活の中で、しなければならないことが沢山あります。
仕事場でプレッシャーのかかる仕事をさせられるのは当たり前のことです。
しかし、その仕事をしながら、自分の態度に優しさを持って選択していくことです。
家でも子供達に食べ物を与えることが義務です。
しかし、子供達と遊ぶことも人生を豊かにするための選択肢の一つです。
私は先週、灰の水曜日に良い事例がありました。
その日は、私にとってとても大変な日でした。
天使大学で教職員のために大学のチャペルで8時半から9時半まで灰をつける式を行う予定がありました。
紫の祭服を着たまま、玄関に待っているタクシーに乗って、カトリック円山教会に行きました。
そして、10時からのミサと灰をつける儀式を行いました。
終わってから、また大学で12時から13時までまた灰の式を続ける約束がありました。
ミサを終えてから教会の玄関の前で、祭服を着たまま、またタクシーに乗りました。
大学に行く途中で、面白い出来事がありました。
私はわからないうちにタクシーに乗って紫のチングルムをドアにはさめてしまっていました。
しかし、私はそれに気づきませんでした。
ところが、植物園のあたりで信号待ちをしていると、歩いている人がドアをノックして、チングルムをはさめて外に出ている事を教えてくれました。
そして、タクシーの運転手がドアを開けて雪だらけのチングルムを中に入れることが出来ました。
その人は、私と関係はありませんが、人間としての愛情で教えてくださりました。
感謝しています。
次の日の木曜日突然午後に東京に行きました。
そして、金曜日の朝に始発で戻りました。
そのために、始発のモノレールに乗りました。
4時58分でした。もちろん、お客さんは少ないです。
私の所で、男性が寝てしまいました。
いびきをかいていました。
モノレールが到着した時にも彼はいびきをかきながら寝ていました。
その時、私は灰の水曜日のことを思い出して、私もこの人を助けないといけない気持ちになりました。
起こすと彼は感謝してくれました。
やはり皆さん、イエス様から頂いた十字架の模範は私達の人生のための素晴らしいバレンタインプレゼントです。
その十字架を通して私達も従えばもっと愛のある社会を作ることが出来ます。
どうぞ皆さん、今回の四旬節の中で、悪魔の誘惑を退けていつも以上に祈りを通じて神様を賛美し、周囲の人々に喜ばれる行動をしましょう。
ありがとうございます。