はじめに

こんにちは、まるこですニコ

数回に渡ってブロードウェイミュージカル『Sister Act~天使にラブソングを~』の予習のための記事を書いてきました。

(まるこの『Sister Act~天使にラブソングを~』関連記事まとめページ右矢印こちら

 

今回は、「Take me to Heaven」を考察しますニコ

2種類の「Take me to Heaven」

この曲はCDの2曲目と10曲目(リプライズ)に、2種類の「Take me to Heaven」があります。

 

前者は、クラブ歌手のデロリスがクラブのお客さんの前で歌う曲で、後者はシスターたちがデロリスと共に、ミサに集まる人々の前で踊りながら披露する曲です。

 

メロディと歌詞がほとんど同じです。が、前者で歌われる曲中の”you”はデロリスが「イケてる彼氏」のことを想って歌っていますが、後者で歌われる曲中の”you”はシスターたちが神(主)を想って歌っています。

同じ歌詞なのにまったく受け取り方が違うのが面白いなって思ったので、Wミーニング部分を中心に両者を対比してみたいと思いますニコ

曲紹介の違い

まず、前奏部分の曲紹介の言葉を対比してみます。

①デロリスが歌うときはショーの司会者がデロリスを紹介します。

②シスターたちが歌うときはデロリスがシスターたちを紹介します。

(出来るだけ誤解のないように直訳に近づけたいので、語呂悪いです。また、気まぐれに意訳するときがあります。しつこいようですが、私英語が出来る訳ではないので…雰囲気だけ受け取ってくだされぶー

 

①The Queen of the Scene!

The Diva with the Fee-vah! Lady Fabulous, 1978! Voulez-vous couchez avec...

シーンのクィーン!
熱狂と共にある歌姫!1978の伝説の女性!私と寝ましょう…
(※このお話の設定が1978年です)
 

②Queen of Angels is proud to present - The divas who Believe-a.

The nuns with the Fun, voulez-vous prier avec The Little Sisters of Our Mother of Perpetual Faith!

天使たちのクィーンが誇りをもってお届けします-(彼女たちは)信仰する歌姫たち。
愉快さを携えたシスターたち、永遠の信仰の我らの母の 小さなシスターたちと一緒に祈りましょう!

 

はい、曲紹介部分は2曲目が10曲目のフリになっていたのですねビックリマーク

同じ歌詞だけど歌う人が変わると意味まで変わる!?

ではまずこの歌の歌詞の英文を書き出し、出来るだけ直訳していきます鉛筆(ただし、うまく日本語に出来ない部分は放棄します)

その後で、同じ歌詞なのにデロリスが歌っているバージョンの受け取り方シスターたちが歌っているバージョンの受け取り方が異なる様を考察してみたいと思います音譜

(後で考察する部分は本文中に「(※考察①)」といったように表記します。)

 

(下矢印この映像は多分初演の時にアメリカで放送された、舞台を宣伝するためのテレビ番組の映像だと思います。初めにプロデューサーのウーピーゴールドバーグが喋ってるねニコ下に私が書き写した歌詞はCDのバージョンで、You tubeは宣伝用に尺を編集してあるバージョンなので、ちょいちょい順序が違う部分があったりします。ご了承ください。こちらは見ての通りシスターたちが歌っている10曲目のバージョンの方ね。)

I've been thinkin' aboutcha since receivin' your call(※考察①).

あなたのcallを受けてから ずっと私はあなたのことを考えていた

Can't see livin' withoutcha, you've got me mind, soul, body and all.

あなたなしの生活なんて見いだせない、 あなたは私の心、魂、体、そして全てを手にしている

Pray and I pray ev'ry night and each day ...hopin' that you'll drop a line(※考察②).

 私はあなたがdrop a lineしてくれるようにと 毎晩、毎日祈る

Pray and I pray 'til you sweep me away straight to cloud number nine.

あなたが私を天国へ運び去るまで 祈る 

(追記:straight to cloud number nineが自力では訳せなかったのだけど、舞台の字幕では”天国まで”ってなってたの。でも、なんで「クラウド ナンバー9」が天国を表すのか分かりませんです。)

You are simply too divine!

あなたはただ神々しすぎる! 

Take me to heaven ! Take me to ecstasy(※考察③) !

私を天国へ連れて行って!私をエクスタシーへ導いて!

I'll give you all I've got, 'cause nothin's as hot as when you groove with me.

私が得てきたものを全てあなたにあげましょう、だって、あなたが私と楽しむ時(うまくいく時)と同じくらい熱いことはないから

No, no, no, no!

 ダメよ ダメダメ!

And when you strut your stuff and do your thing(※考察④), I just can't help surrendering.

そしてあなたが あなたのモノを誇示して あなたのコトを行う時、私はただ身を任せられない

You're so strong, you're so sweet, ...

あなたは強すぎる、あなたは甘すぎる…

... you're what makes me complete.

あなたは私を完璧にしてくれる

 I just worship at your feet.

私はただあなたの足を崇拝する

 

Take me to heaven! Take me to kingdom come!

私を天国へ連れて行って!私を来世(天国)へ連れて行って!

I'll take any vow..... just take me now!

私はどんな誓いも立てましょう…ただ私を連れて行って、今!

 

はいニコおおよそ前半部分はこんな感じかなと…。あやしい部分もかなりありましたけどぶー

ここまでは2曲目も10曲目もまったく歌詞が同じです。

 

ではここで①~④について、2曲目と10曲目の受け取り方の違いを私なりに考察していきたいと思います。

 

考察①callのWミーニングについて

このcallの部分は振付が手を受話器みたいにして耳元で揺らしているので、意味は「あなたの電話を受けてから あなたのことを考えていた」といった感じになるかと思います。

 

が、callには「神が 神の恵みによって 呼びよせる」ことを意味することもあります。

(「calling」を宗教用語として訳すと「神の恵みによる呼び出し/召命」となります。)

 

ということもあり、このcallは2曲目でデロリスがクラブで歌うときには「電話」の意味になるし、10曲目でシスターたちが歌うときには、主を想って「神の呼び出し」という意味を含んでいるんだろうと思いました。

 

考察②drop a lineについて

drop a lineを調べると、便りを送る・電話をかけてくる・(川などで)釣り糸を垂らすといった意味が出て来ました。
ここでの意味はいろいろ考えられるので今は特定しません。
 
(それに、「ラインをドロップする」で、「電話を切る」って意味にもなるんじゃないかって考えだしたら分からなくなってきたので、舞台の本編にて字幕を確認してきたいと思います。)

 

考察③エクスタシーのWミーニング

エクスタシーへ連れてって(導いて)ラブラブ」に出てくるエクスタシーについてですが、2曲目でデロリスが彼氏を想って歌っているときには性的な絶頂における恍惚を意味し、10曲目にシスターたちが主を想って歌っているときには法悦を意味するのだと思います。

 

【法悦とは】

宗教用語で「神の教えを信じることにより心に沸く悦び」とか「神の神髄に触れることで沸き起こる至上の悦び」とかいった感じで辞書に載ってます。

 

西洋の宗教画や彫刻に法悦を表現した作品があるので、貼りますね。

下矢印これは天才ベルニーニの大理石彫刻「聖テレジアの法悦

天使と出会ったという彼女の神秘体験が表されています。

その表情はまさに恍惚。

 

下矢印これは異端児カラヴァッジョの「法悦のマグダラのマリア

その表情はまさに恍惚。

 

こうして見ると、性的なオーガズムにおける恍惚と、神に触れた時の恍惚=法悦って、見た目には大して差がないっていうか紙一重っていうか…DASH!

ま、どちらにしろ英語ではどっちもエクスタシーなんですよねひらめき電球

(法悦って神にイカされることかなうーんはてなマーク

はい、すみません、だいぶ話逸れてきました。また戻りますよパー

 

考察④strut your stuff and do your thingについて

この部分は「あなたのモノを誇示して あなたのコトを行う…」と訳しましたが、2曲目と10曲目、つまり女性がイケてる彼氏を想っての発言と、シスターたちが主を想っての発言とでは思い浮かべるものが違うなって思って取り上げました。

うまく言葉で説明できないので、詳細はご想像にお任せします。

 

・・・

それでは続いて曲の中盤部分を見ていきます。

 

下矢印この部分はyou tubeでは飛ばされています)

Take me, take me higher!

私をより高いところへ連れて行って!

Don't know how you do what you do, it's like you're almost too good to be true.

あなたがすることを どんな風にあなたがするのか分からない、あなたはほとんど 良すぎて信じられない(話がうますぎる) ようね

You're my hope, you're my dream, you rock my world, you reign supreme.

あなたは私の希望、私の夢、あなたは私の世界を揺るがす、あなたは最高位に君臨する。

He's got the boogie - uhh! that moves my soul!

彼はブギー(ロックに合わせて踊る)を得た ああ!それは私の魂を動かす!

He's got the boogie - uhh! make me loose control!

彼はブギー(ロックに合わせて踊る)を得た ああ!それは私のコントロールを失わせる!

My booty's headin' for a special place, where people shake it, baby,

wrapped in love's embrace!

 私の宝物は特別な場所を差している、そこは人々が踊る場所、ベイビー、愛の抱擁に包まれた場所!

 
 
この部分も2曲目で彼氏を想って歌っているのと、10曲目でシスターが主を想って歌うのとを考えながら聞くと聞こえ方がまったく違いますねニコ
 
はい、続いてシスターたちの歌う10曲目にしかない部分へと続きます。
下矢印この部分はYou tubeに入ってるね)
 

(You knou just how to thrill me) I wanna praise your name to the skies!

(あなたは私をぞくぞくさせる方法を分かってる) 私はあなたの名を 空へ讃えたい!

Ooh, baby, (only you can fulfill me) I've given up on all other guys!

(あなただけが私を満たすことが出来る) 私は他の全ての男たちとの関係を断ったわ!

 


Take me to heaven! Take me to paradise!

天国へ連れて行って!楽園へ連れて行って!
Give me your healing touch I need it so much! (And, oh, it feels so nice!)

私がとっても必要としている あなたの癒しの手当を 私にお与えください!

(そしてそれは とってもいい感じ!)

Just tell me what you want I can't refuse day or night I’m yours to use!

ただ あなたの望みを教えて 私は拒めない 昼も夜も私はあなたのもの! 

(I’ll get on my knees – Just take me please!)
(私はひざまずくわ -ただ 私を連れて行って!)

 

はい、こんな感じです。

(ちなみに癒しの手当とは、新約聖書・福音書でイエスが病人に触れることで病気を癒した(治した)という奇跡をいくつも起こしていることが書かれているので、そういったものを想起させる語ですね。)

 

以上。

2種類の「Take me to heaven」の考察は以上です。

同じ歌詞なのにこんなにも受け取り方が変わるのって面白いですよねニコ!!

(…面白さ伝わったえーん!?

おわりに

今回無駄に長くなってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございますニコ
歌詞の訳はかなり怪しいまるこ訳なので流してください。私はまだ舞台を観ていないので、また観た後で気付いたことや間違いがあったら訂正・追記したいと思います音譜
 
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