「ハレー彗星の館の殺人 老令嬢探偵の事件簿」(ロス•モンゴメリ 角川文庫)
ハレー彗星が接近し世の中が大混乱していた1910年5月。イギリスの潮汐島(満潮時に島になるやつ)にあるタイズ館で従僕になることになったスティーブンは、嫌われ者の老令嬢デシマの世話を任せられる。
ハレー彗星の接近に備えて各部屋を密閉した中、館の主の子爵が殺害される。
少年院帰りのスティーブンは容疑者にされるのを恐れながら、デシマと、メイドのテンペランスが協力して真犯人を捜すという展開。
デシマは79歳で車椅子を使っていますが、いわゆる安楽椅子探偵ではなく、行動的で、毒舌です。
また、ハレー彗星接近のドタバタは(史実らしい)滑稽でユーモラスですが、意外な真相に辿り着く謎解きは本格です。
作者は元々児童書の作家で、大人向けのミステリは初らしいのですが、そうは思えないよく出来た面白い作品です。
続編もあるようで、楽しみです。