丸信畳店三代目の僕はとっても面倒くさい性格の人間です。

絶対にトラブルになるよ。ってスイッチを思いっきり押して見事に大揉めしたり、仲間ハズレになったり、、、

我慢が出来ず、隠し通せば良いことを、隠しきれず爆発させたり。

ま、まぁ~簡単に言うと、物凄く面倒くさい性格なんです。

そんな性格なんで、親戚とは上手く付き合える訳無いんですよね~。

今の僕は丸信畳店三代目ですが、先代は叔父にあたる方がやってました。

父からみたらお兄様。そして父の弟。の三兄弟で丸信畳店を切り盛りしていた訳です。

で、みんな素直じゃ無い性格なのに、兄弟故にそれなりに運営していたんですねぇ~。

仲が良いのか?と問われれば仲は悪い方です。あれはどう見ても、、、

仲が良ければもっと新しい事に取り組み、会社も充実して、、、悪口はやめよう^^;

そんな先代の叔父ですが、畳職人としてはそれなりにやってきています。

今に80歳に手がとどく年齢。

16歳から畳屋1本で生きてきた方。

手縫いに関しても知識、技術は申し分無いです。

そんな叔父に畳に関する事を教わると良い話が聞けます。

今僕は技能試験に向けて毎日練習をしています。

兎に角縫うのが遅いから。

縫うのが遅いは、縫い方は雑だわ、勿論仕上がりも全然ダメ。

なので今は丁寧に作業を心がけ、そして速さも求めて、手縫いの練習をしています。

今日も練習をしていたら、突然叔父が仕事場に入って来ました。

確執しかない間柄。だけど、練習を見に来たと直ぐにわかったので、緊張しました。

ついさっきまで特にミスも無く縫えていた事も、全く縫えなくなり、糸つなぎも、手が滑り思うようにいかず、挙句縫ピッチが荒くなる、、、

ちなみに丸信畳店の奥に先代の家があり、店を通路代わりに通っています。

流石に孫連中は通るなと言いましたが、叔父や叔母は丸信畳店の功労者。いくら代が変わったかと言って、叔父や叔母に店を通る事を禁ずる事はしません。

ですが、、、やめとこう。

話が逸れましたな。

練習をしている時も、先代が店に入って来た時もどうせ通り抜けるだろう。と思ったら、足を止め作業台に腰掛けこっちを見ている、、、

見られてる~!となると弱くなる三代目です。

上がり症な性格。

話かけられた時は「ダメだしかなぁ~」と嫌ぁ~になりました。

内容は全然違うもの。

作業の効率化の方法や、手順等の技術的アドバイス。

先代が技能試験に立ち会った時の裏話も。

三代目と、先代の間には確執はあります。

仲良くなれないもんです。

ですが、畳士しては立派な先輩であり、技能士です。

そんな腕があるのにも関わらず、安い仕事に走ってしまった先代の丸信畳店。

今はそこまでの腕は無いですが、それに負けない様な、、、先代を越える仕事をしていきたいと誓う今晩の練習でした。

そうそう僕はやたらと独り言を言います。

人の何十倍もの独り言を。しかも自己完結型の独り言をね。

今日も朝一からついつい不満をはいてしまい、そして自己完結で締めくくる。

それを聞いていた父が「よぉ~わかっとるがね。でもそれが上手くいけば楽だわな」と笑ってました。

面倒くさい性格。これがいけないんだけど、なかなか我慢できず、平気にぶつけてしまう。

だから僕は未だ一人ぼっちぃ~。

友達も居ないぃ~∑(゚Д゚)

さて明日は朝から収めだ。

家に帰ろうぅ口笛