会社を経営していると、
経営者としては当然の事ですが、
どうしても売上に目がいってしまいます。
だから、営業部員に「営業に回れ!」なんて指示を出して、
少しでも売上を上げようと日々邁進している事でしょう。
商社であれば問題無いんですけど、
メーカーであればチョット待って欲しいんですよ。
売上を上げるよりも
最初にする事があるでしょ!
それは、
「品質を安定させる」
という事です。
例えばね、
安定して目標の物性が出せない状態で営業を頑張って、
買い注文が増加したとしましょうよ。
そして、いざ納入して、
不良品が多数発生したらどうします?
一気に会社の信用ガタ落ちですよ。
下手したら保証問題になりますよ。
他の例で言うとね、
不良品の発生率を20%から10%に低下させれば、
生産コストが10%向上する事にもなるんですよ。
そうすれば、売値が10%下げる事が出来るので、
他社との価格競争でも有利な立場になれますよね。
だからね、メーカーとしては、
売上よりも最初にすることは、
品質安定化を行うことですよ。
品質安定化する方法は今までの記事で書いているので、
そちらを参考にしてもらえれば良いと思います。
メーカーの経営者が最初に考えることは、
売上よりも安定生産できる体制を構築する事ですからね。
一度、安定生産出来る体制が構築できていれば、
お客さんからの改善要望やら新規案件の提案があったとしても、
すぐに対応できるのでお客さんの信頼は一気に上昇しますよね。
そうしたら、
お客さんから増量注文が来るかもしれないし、
新たな商品案件の提案があるかもしれないし、
困り事の相談があるかもしれない。
勝手に売上が上がりますよね?
その可能性は高いですよね?
そうしたら、
営業部員は他の会社さんに新規営業が出来るので
売上が増加していくという好循環が生まれてきます。
だからね、
売上よりも品質安定化に注力する方が、
結果的に早く売上が上がることになります。
「急がば回れ」
というやつですね。