長野県塩尻市立吉田小学校への申し入れ(入会と役務の強要およびプライバシーの侵害の問題) | まるおの雑記帳  - 加藤薫(日本語・日本文化論)のブログ -

長野県塩尻市立吉田小学校への申し入れ(入会と役務の強要およびプライバシーの侵害の問題)

<吉田小PTAの問題点>
2ちゃんねるの育児板「PTAの違法性について6」の11月9日以降の投稿で、長野県塩尻市立吉田小学校PTAの非人権的な振る舞いが話題になっている。
同小PTAは、独自の「PTAハンドブック」を発行しているのだが、そこには、次のようなことが書かれているのだ。

まずは、「入会の強要」に関する部分を以下に引用する。
***
〇吉田小学校に通う子どもの保護者と吉田小学校在籍の「学校職員」は、全員自動的に「PTA会員」になります。
(第一章 PTAについて Ⅲ.吉田小学校PTAの特徴は? より)

〇PTA会員は、吉田小学校に在籍する
 ・児童の保護者(正会員)
 ・在籍する学校職員(正会員)
 ・本会の趣旨に賛成し入会を希望し理事会が認めた者(賛助会員)
をもって組織します。
したがって
保護者は、子どもが吉田小学校へ入学と同時に“PTA”会員になります。
教職員は、吉田小学校に転入・配属と同時に“PTA”会員になります。
(第一章 PTAについて Ⅴ.PTAは、だれが活動するの? より)
***

次に、役職の無理強い、プライバシーの侵害に関わる部分を以下に引用する。
***
※選出時の事情により、次年度の役員が選出できない時は、経験家庭も加えて選出することがあります。
また、役員選出に加える時は、経験家庭の了承を得てください。
  事情:・役員未経験者がいない。(選出できない)
     ・役員をできない理由が正当でかつ、みんなが認めたとき。
(第五章 PTA役員の選出 Ⅰ.役員を選出する時の申し合わせ事項 より)
***
引用箇所を絞ったので、こちらのほうは何が問題か分かりにくいかもしれないが、要するに、吉田小PTAにおいては、「経験者でない限り役職は免除されない」という大原則があり、その原則が適用されないのは、「役員をできない理由が正当でかつ、みんなが認めたとき。」に限りますよ! ということなのだ。
つまり、役職をやりたくない人、やれない人は、プライバシー(個人情報)をみんなの前で開示させられ、しかも、「みんなが認め」てくれない限り、免除されることはないということなのだ。

強制的に会に巻き込み、強制的に役職を押しつける。
どうしてもできない時は、「正当な理由を申し述べ、みんなの承諾を得よ。」
それができぬのなら、免除はまかりならぬ。


吉田小PTAでは、要するにこのような「非人権的・非人道的」な運営がなされていることが、「ハンドブック」からうかがわれるわけだ。
この吉田小学校、「文部科学省人権教育研究指定校」なのですよ!?


<学校の責任>
しかも、吉田小PTAの場合、校長が「副会長」を務め、教職員が「学校側理事」,「幹事」といった本部役員を務めることになっている。(第2章 吉田小学校PTAの組織 参照)
PTA運営に加担してきた学校側の責任も極めて重いといわざるを得ない。


<校長への申し入れ>
そこで、不躾ながら、11/12(木)に吉田小学校に電話をし、校長先生とお話をさせていただいた。

御校PTAの発行されている「PTAハンドブック」を見せてもらったが、入会の強要と役職の無理強い、ならびにプライバシーの侵害が行われているようだが、問題ではないかと率直に申し述べさせてもらった。
すると、
「(全員加入は)長野県の学校はすべてそうなんですよ。」
とおっしゃる。

こちらが、「御校は文部科学省の『人権教育研究指定校』でもあるのだから、そのことも踏まえて行動してほしい。」と言うと、
「これまで問題は起きていない。問題にする人もいなかった。みんな協力してくださって、うまくやっています。」
とも。
それに対しては、
「校長先生の目に触れる限りでそうなのかもしれないが、役職の押し付け合いや過重な負担等で心身にダメージを受けている保護者もいる可能性も大なので、よくお考えください。釈迦に説法かと思いますが、「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]」の中で説かれている、「全ての関係者の人権が尊重されている教育の場としての学校・学級」という考え方も当然ご存じのはずですよね。」
と述べさせていただいた。

「いや、あれは、ハンドブックに書いてあるだけなので。」
という発言もあったので、
では、入会の勧誘に当たって、会の性質説明と、それを踏まえての入会の意思確認を取っているのですか?と聞くと、いずれもなされていないとのこと。
ハンドブックに書いてある通りの非人権的な運営がなされているといわざるを得ない。

是正に向けて早急に検討いただきたいというと、
「役員さんと相談してみます。」と。
2週間後くらいにどうなったか聞かせていただけるとありがたいというと、
「いやあ、今、役員決めでたいへんでして…。」

結局、今年中には検討いただけることになった。

拙ブログも紹介し、それも検討の参考にしてほしいとお願いはしたが、見ていただけるかどうかは分からない。少なくとも当方の印象としては、残念なことに、終始、「は? お宅、なにをおっしゃりにきたのですか??」といった態度であった。

なお、吉田小学校PTAは、昨年度、文部科学大臣表彰優良PTAに選ばれてもいる。