石川鏡介の旅ブログ

古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。


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 四国八十八か所の札所の紹介を一番札所から十七番札所まで書いてきました。続いて、徳島市街から十八番札所や十九番札所へ向かった時の話を始めます。

 その時、JR四国の徳島駅近くのビジネスホテルに泊まったのでJR徳島駅から牟岐線の列車に乗りました。十八番札所は小松島市内にあり、最寄駅は南小松島駅ですが、ひとつ手前の中田駅で降りて、歩いて札所へ向かいました。

 「中田駅」は「なかたえき」と読むのかと思ったら「ちゅうでんえき」でした。

 それはともかく、始発に乗り朝六時ごろに中田駅に着いて、早朝の澄んだ空気の中、のんびりと歩き、納経受付時間は朝七時からだから七時に着くようにすればいいや、と思っていたら、本当に七時ちょっと前に十八番札所に着きました。

 中田駅から十八番札所まで、直線距離で約二キロ。駅前が拓けているかと思ったら周囲は田んぼばかりでいかにも地方の無人駅にありそうな風景でした。また、地図をみたかぎりでは、徳島南バイパスという通りが駅のすぐ近くをはしっているように見えたのですが、思ったほど近くでもなく、田んぼの脇を通るような感じでした。

 バイパスに出てからはひたすら真っ直ぐに歩き、十八番札所が近くなってから、歩き遍路の道を示す道標があったのでそれにしたがってバイパスから外れ、住宅街の中に入って行きました。

 そして十八番札所のある山が近くなって、十八番さんももうすぐだ、と思った頃、「源義経上陸の地」という字が刻まれた石柱を見つけたのです。

 平安末期の寿永四年(西暦一一八五年)のこと。鎌倉の源頼朝が遣わした東国武士たちは、讃岐国の屋島と長門国の彦島を根城として瀬戸内海の制海権を握っていた平家方と戦っていました。頼朝の弟の範頼の軍勢は九州方面へ向かっていましたが兵船を十分に用意できず、武器や食料の補給もままならない状況で、たいへんに苦戦していました。そこで頼朝・範頼の弟の義経は、後白河法皇に西国への出陣を奏請して許可を得た。旧暦の二月のことでした。

 義経は摂津の港から出撃して屋島の平家方を急襲しようとしました。屋島では平家方が清盛の血を引く幼い天皇(安徳天皇)を奉じていたので、その屋島を壊滅させることによって、長い源平の争いに決着をつけようとしたのかも知れません。三種の神器をとって京の都へ持って行けば大手柄にもなりますから。

 で、義経は兵を率いて船出しようとしたのですが、折悪しく嵐の最中で、船頭たちは「こんな天候で四国へ渡ろうなど無謀すぎる」と言い、船を出そうとしません。そこで義経は船頭たちを脅して無理やりに船をだした。そして荒波にもまれて、阿波にたどり着き、在地の平家方の武将を襲った後、屋島へ急ぎ、讃岐では屋島の周囲の村々を焼き払って大軍が来たかのようにみせて平家方を混乱させ、屋島を奪取し、平家の軍勢を海に追い込んだ。

 以上が屋島の戦いにいたる物語です。

 その、義経の軍勢が嵐の中を船出してたどり着いて上陸した場所というのが、十八番札所のすぐ近くだったのです。

 「源義経上陸の地」が徳島市街から十八番札所の間にある、ということは知っていましたが、具体的にどこか、ということは知りませんでした。

 以前、一九九九年の八月に一番札所から四国一周して八十八番札所まで行った時、十七番札所から十八番札所まではタクシーを使ったのでした。九番札所から同行していた年配の歩き遍路の人が足のマメをつぶしてしまい、脚をひきずりながら歩いていたので、十七番札所に着いた時に「十八番へはタクシーを利用してはどうか」と私が提案したのです。それで一気に十八番へ行ったものですから、そのあたりの地理・歴史についても調べる暇がありませんでした。

 今回は歩いたので(中田駅からですが)「源義経上陸の地」の石柱を見つけることができました。

(2012年6月18日 の「石川鏡介のブログ」の記事を再編集)

 

 

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