「 世界残酷物語 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " MONDO CANE "

 

監督 グァルティエロ・ヤコペッティ

 

  ***

 この映画の中のシーンは

 すべて真実である。

 目を背けたくなるような

 シーンがあったとしても

 この地球上で現実に

 起こったことである。

 ジャーナリストの使命は

 真実をオブラートに

 包むことなく

 客観的に伝えることである。

 

 

檻に放り込まれる犬

 

 *

男を追いかける トロブリアンド諸島キリウィナ島の女性

野生の果物が たわわに実り 誰も働かない

捕まった男は 女たちと子作りを強いられる

 

 *

ニューギニアのチンブー族

耕作の習慣がないので貧しい

5年に一度祭りが行われ

5年間 飼育した何百匹もの豚を 3日3晩で食べ尽くす

 

 *

アメリカでの愛犬熱は度が過ぎる

 *

台北では犬は食用に飼育され

伝統料理になり食通を楽しませる

チャウチャウが最も好まれる

 

 *

フォアグラの産地 ストラスブール

毎年50万羽以上のガチョウが

喉に管を突っ込まれ 無理やり エサを与えられる

ガチョウを栄養過多にして 肝臓を肥大させる

1回のエサの量は 普通のガチョウの1週間分

 

 *

日本の 畜産場では 肉を柔らかくするため

仔牛は1日6ℓのビールを飲まされる

 

ハンブルクでは

ビールを飲んで死を忘れる

いずれ来る死の不安より今の喜び

 

 *

ビスマルク諸島のタバール島では

部族で一番の美人をオリに閉じ込め 太らせる

最低120kgになるまでタピオカを食べさせる

タピオカはデンプン質なので 太らせる効果絶大

それから村の独裁者に妻として差し出される

 

 *

10年前に最後の原爆実験が行われた

ビキニ環礁の近くでは

死んだチョウが列をなして海に浮かぶ

卵を温める期間だけ 地下の巣穴に入る鳥は

そのまま地中で暮らすようになった

カモメの卵は産み落とされる前に死んでいた

海ガメは方向感覚を破壊され

産卵後海に帰れなくなった

 

 *

マレーシア諸島の先住民は 海葬する習慣がある

葬式の行われる夜になると 肉目当てにサメがやって来る

村の人々にとっては サメ漁も 生活手段のひとつ

乾燥させたヒレは強い媚薬効果があるとされ高く売れる

この村では 片足 片腕を失うことは 珍しくない

 

 *

東京に住む男性はリフレッシュのため

東京温泉に やって来る

ブラとショートパンツの若い女性が

体を洗ったり サービスしたりしてくれる

1000万人が住む東京では

600万人の女性が400万人の男性の世話を務めている

 

 *

中国では葬式にあの世に届くけと お札を焼く

中国では死後の世界でも 幸せは富だと思っている

 

 *

シンガポールでは

人口の2/3以上は中国系

彼らが金儲け以外のことで体を動かすのは

食卓とベッドだけで 多くの婚外子をもうける

年寄りは施設に入れ

早く死ね と祈願しつつ家族はその時を今や遅しと待つ

葬式には豪華な食事が待っている

 

 *

などなど

世界には不思議な風習が色々・・・

 

 

 

   

 

 

 

   原題は“犬の世界”

 

   邦題は

   少し前にヒットした「 青春残酷物語 」
   にあやかって つけられた

 

 

   嫌がる牛に無理やりビールを飲ませるとか

   残酷なシーンもあるが

   残酷だけにこだわった映画ではない

 

 

   ドキュメンタリー と謳ってはいるが

   実際には演出や やらせ

   捏造された題材が多数含れ

   この作品以降

   怪しいドキュメンタリー映画を

   モンド映画と呼ぶようになる

 

 

 

 

1962年 イタリア映画 108分