" PEACE ● NIPPON "
監督 中野裕之
音楽 岡野弘幹
出演 及川さきの
声 小泉今日子
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地震を体験した国の人と
地震を体験していない国の人は
自然に対する感覚が違う
日本人は自然には到底敵わない事をよく知っていて
天然の無常という感覚を抱いている
日本人は移ろい行く季節と一瞬の風景を愛した
日本人の信仰の根源は自然崇拝であり
万物に命が宿る という最も普遍的な宗教観を持っている
自然の営みに感謝し
森羅万象に宿る神々の力で
すべてがお互いのおかげで 生かされている と感じて来た
第１部 日本人の精神
遥か昔の自然崇拝から神道が生まれた
神道は あらゆるものに神の存在を感じる日本人の
心の中に生きている
だから 滅びることも古びる事もない
日本人は
亡くなった祖先の魂は山に向かい
いつの日にか神になる と信じて来た
山自体を 御神体として崇めて来た
室町時代には禅文化が花開く
禅僧夢窓疎石の庭造りが日本の庭造りの柱になる
吾唯足るを知る
江戸時代
松本城 信州
檀家制度が始まり
すべての日本人が仏教徒になる
しかし
神も仏も区別する事なく拝む感覚は深く根付いている
第２部 日本人の四季
奈良に都があった頃 花といえば桃や梅だった
京都に都が移ると 桜を指す言葉になった
５月
桜の少し後に林檎の花が咲く
田植えの季節
白馬村 信州
初夏
上高地 信州
夏 お盆 夏祭り 花火大会
諏訪湖花火大会 信州
星空
白馬村 信州
鏡池 信州
冬
志賀高原 信州
白馬村 信州
第３部 一期一会の旅
肱川あらし 愛媛
石鎚山
三徳山 山佛寺
伯耆大山
日本には世界の７%の火山がある
高ボッチ高原 信州
地獄谷野猿公苑 信州
８年をかけて撮影した
日本の美しい風景
ストーリーは無い
割と有名な場所の
見たことのある景色が多いので
そんなには感動しなかった
桜なら
近所の本物を見た方が
喜びが大きい
この映画で
一番美しかったのは
雪の中に佇むお姉さんだった
2018年 日本映画 110分
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