本日は終日、神奈川県議会「総務政策常任委員会」が開催されました。
公明党の谷口委員より、県行政における生成AI(ChatGPT)活用について質問がありました。
少子高齢化が進み、人材不足が叫ばれるなか、地方公共団体における人手不足は深刻で、
行政の効率化は喫緊の課題となっており、その対策の一つとしての生成AI活用があります。
横須賀市では、令和5年4月、全国に先駆けてChatGPTの全庁的活用を開始しました。
昨年の「総務政策常任委員会 県内調査」では、横須賀市における生成AIの活用について、調査しています。
そこでは、市職員対象のChatGPT活用コンテストの開催や生成AIを使った研修資料の作成、
国民健康保険の部署における不揃いのレコード同士のデータ突合を簡素化する仕組み等、
年間22,700時間の業務時間の短縮が想定されるほか、
わかりやすい文章や市長アバターによる英語での情報発信等、行政業務の質向上が図れているとのことでした。
Q.県庁における生成AIの活用促進に向けて、どのような取組みをしているのか?
A.本県は令和5年8月に、まず安全かつ効果的にりようしていくためのガイドラインを作成し、研修を行った。さらに6年3月に入力制限緩和等のガイドライン改定で使い勝手を向上させた。
その後、令和6年9月に生成AIの利活用に役立つショート動画と標準プロット集(指示文)を作成した。
Q.県庁内での活用状況はどうなっているか?
A.バージョンはChatGPT-3.5Turboを利用しており、
職員の利用者数は令和5年9月~6年8月末の期間では2,025名だったものが、
令和7年2月末現在は、3,577名(全職員の約24.5%)と1.5倍に伸びている。
Q.最後に、今後の取組みについて、総務局長に問う。
A.生成AIを利用するに当たり、わからない人の意見を聞きながら活用するのが重要。
私が使って使いにくかった、イントラネットやパスワードでのアクセスは改善させた。
職員に生成AIを使ってもらうために有効なことは何か?と生成AIに聞くと…
「ユーザーフレンドリーなインターフェース」と答えたので、間違っていないと思う。
一般論的な資料や文献がある課題については、それなりの答えは出てくるが、自分からアイデアを生み出すのは苦手、
「神奈川県の予算でムダなところは無いか?」と生成AIに聞いてみたら…、
「それはわからない。担当部長に聞いてください」、との回答だった。
さらに使い勝手を良くするためには、こういう風に使うと良いよ、というものがあった方が良い。
総務局内において、15の標準プロンプトの中から有用なものを試している。
その検証結果を見て、一つ二つ本当に有効な使いやすいものを、まずは総務局の中からルール化して、庁内に広めていきたい…
旨の答弁がありました。