神奈川県議会「総務政策常任委員会」県内調査を実施。
「SDGsを活用した社会的課題の解決」として「フードバンクかながわ」と
子ども食堂「よこすかなかながや」を訪問しました。
コロナ禍において、子どもの貧困などの社会的な課題を解決していくためには、
行政による公的支援だけでなく、民間による様々な活動主体が求められる中で、
県内各地において、「誰一人取り残さない」地域づくりに向けて、
様々な主体のパートナーシップによる課題解決に向けたSDGsアクションが展開されています。
県では、SDGsアクションとして、
子ども食堂(県内288か所)やフードバンクを応援する取り組みを進めています。
横浜市金沢区にある「フードバンクかながわ」は、
市民の食料の分かち合い活動・食品ロス削減活動として、フードドライブを実施しています。
企業等から廃棄されてしまう食糧の寄贈を受けて、
支援を必要としている生活困窮者に非営利団体を通じて適切に食料を配る
「フードバンク」の仕組みをつくっており、
この事業を通じて、さらなる地域の「たすけあい」「支え合い」「分かち合い」、
相互扶助の社会づくりをめざすとともに、社会の食品ロス削減に向けた意識の向上、
社会福祉及び環境保全の増進に寄与することを目的に、
全国唯一公益法人として運営するフードバンクとして活動しています。
フードバンクかながわは、常勤3人、非常勤2人で組織されており、
昨年受け入れたのは155社より寄贈重量で210トン、
食糧の提供は個別にではなく、各214団体に配布されました。
お米の提供は追いつかず、毎月1トン買って対応しているそうです。
神奈川県内の家庭から出される食品ロスは年間21万1千トン、
処理費用は約85億円、温室効果ガス排出量は約5万3592トンにものぼります。
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横須賀市池上にある子ども食堂「よこすかなかながや」について、
和田信一代表からご説明を頂きました。
2017年、クラウドファンディングも活用して築55年の古民家を改修、オープンした子ども食堂で、
朝の平日、そして夜は月から土曜日まで毎日食事を提供をしています。
なかながやに通えない子どものいる家庭には、
企業から提供受けた惣菜等の宅食、そして毎週木曜に食材配達支援も行っています。
さらには学習支援や防犯パトロールの取り組みも始めています。
コロナ禍により危機的状況で、ボランティアスタッフは減少し、
企業の支援が打ち切られてしまい和田代表自ら預金を切り崩しながら対応しているそうです。