「三浦半島を元気にするリビングラボラトリー」、
富士通総研上席主任研究員 西尾好司氏の視察に同行させて頂きました。
神奈川県立保健福祉大学 石井慎一郎教授と、
デイサービスである(株)風の谷プロジェクト
長谷川由理代表取締役にご説明を頂きました。
高齢化が進む課題先端地域三浦市において、
財政負担を少なく、高齢者が地域で
生活していくための解決策の一つとして、
リビングラボラトリーを導入しました。
シルバー産業の製品・サービスの開発は、
一人ひとりの症例や問題が違って
ニーズへの対応が難しいそうです。
そのため、企業主体ではなく、三浦市立病院、
風の谷、県立保健福祉大が連携して、
実地で経験を蓄積していく産業育成の
リサーチタウンとして整備をしようとしています。
○タブレット端末による
高齢者見守りシステムの実証試験(NTTドコモ)…
メールや健康測定状況を知ることで、
高齢者の見守りをしようとするものです。
○上肢リハビリロボット(埼玉大学工学部)…
レバーを掴んで、矢印の指す方向に
ロボットを進めることで、
脳梗塞等のリハビリになります。
○パワーアシストハンド・レッグ(LLPアトム)…
手を開いたり閉じたり、足首を曲げたり
伸ばしたり、トレーニングするシステムです。
○インタラクティブメトロノーム(IMジャパン)…
カナダやアメリカでは主流となっていて、
イヤフォンから聞こえる音に合わせて、
手や足を叩くことによって、脳と手の動きを
連動させるトレーニングになります。
「リビングラボラトリー"Living Lab"」とは、
事業者〜市民〜行政のパートナーシップを
ベースとして、人間中心で共創的な方法により、
実際の生活・利用環境において、
製品やサービスを開発していく(物理的空間ではなく)活動です。
1990年代アメリカで提唱され、
現在では北欧(1990年代後半〜)や
EU(2006年〜)等380団体が実施しています。