2015年 世界遺産 天草・崎津天主堂 手縫い畳表替え奉納 | 一服 / 宮城県大河原町・齋藤畳店三代目の記録

一服 / 宮城県大河原町・齋藤畳店三代目の記録

一級畳製作技能士/二級表装技能士

 

 2/26~2/28の間、畳のある教会、熊本県天草・崎津天主堂の手縫い畳表替え奉納の行事に参加して参りました。

 

 

 今回、全国より畳屋道場メンバーである13名の畳職人が集い、2日間にわたり畳製作に当たりました。

 

 

 内部は、教会としては珍しい、和と洋の文化が合わさった計60畳の「畳敷き」です。

 

 

 崎津集落のシンボルである崎津天主堂はその昔、キリシタンを取り締まる「踏み絵」を行った庄屋の屋敷跡にたてられているそうです。

 崎津集落は独特な雰囲気の町で、日本在来の仏教や神道と、キリスト教の交流と共存の姿を表す漁村集落だそうです。

 心の寄り所とされていた方は、禁教令が解かれるまで、激しい弾圧を受けたが為、隠れキリシタンとして仏教や神道を隠れ蓑として信仰し続けたそうです。

 

 

 作業終了後、コレジヨ館ロザリオ館にて歴史的遺品を拝見する機会もありました。

 

 

 

 

 ↑初日は雨天の為室内で作業、二日目は晴れ、教会外の敷地内で作業に当たりました。

 

 

 本間サイズの大きい畳を手縫いで60畳表替えします。江戸間に換算すると62畳ほどの面積。

 

 

 柱の影響でコの字に切り抜かれた畳や、L字に切り抜かれた変形畳も10カ所ほど。隙間も大きく空いており、手がかかること必至。

 

 

 二日間で60畳を仕上げるため、一日ひとりのノルマが3畳ペースで仕上げることに。

 

 

 二日目終了後は疲れて反省会にも混ざらず熟睡。

 

 

 

 

 

 畳も新しくなり、無事終了式を終えました。 作業に携わった畳職人の皆さん、お疲れ様でした。

 

 

 応援に駆け付けてくださったイ草農家の皆さんもお世話様でした。町を挙げて応援してくださった崎津の皆さんありがとうございました。

 

 

 崎津は、町の皆さんもあたたかく、海の幸に恵まれた素敵な街です。機会があれば是非訪れていただきたいと思います。

 

 

 今年で三年目となるこの行事・・・。

 自費負担で、仕事の薄い2月に行われるこの行事は、集まった職人の技術の向上もあれば、賭けるものもあるし自分の姿勢を正す取り組みともなっていると感じております。

 

 

 全国各地より13名の畳職人が集って作業にあたったわけですが、皆各地の畳店を経営する代表者であり、それぞれ自分なりの仕事の仕方を持っております。

 

 

 さらに良い仕事の仕方、自分の仕事に対するもっと工夫の余地があった事などに、実践を兼ねた交流によって気づきます。