2011年 冬のイ田植え | 一服 / 宮城県大河原町・齋藤畳店三代目の記録

一服 / 宮城県大河原町・齋藤畳店三代目の記録

一級畳製作技能士/二級表装技能士

 

 

 

 イ草は、1次苗を冬~春に畑に植え付け、株分けした1時苗を2次苗として8月に田んぼに植え直します。

 

 

 更に株分けした2次苗を11月~12月に本田に植え付け、翌年の夏に刈取り収穫します。

 

 

 イ草は2年がかりで育てられ、収穫されます。

 

 

 今回は、2次苗を掘り起こして株分けし、本田に植えつける作業を行いに、熊本県八代市へ行ってまいりました。

 

 

 

 ↑今回ステイさせていただいたのは、郡築の久保田さん宅

 

 

 今回の目的は田植え。田植えといってもイ草の苗を植えるので、イ田植えといいます。

 

 

 写真上が苗。苗を掘り起こし、根っこにくっついている土を落とします。

 

 

 

 ↑今回まず作業したの機械での土落としですが「たたき」と言って手で落とすのが原点だそうです。

 

 

 ↑たたきをした苗を今度は株分けします。イ草は分岐し、本数が増えていくので株を分けて、植え付けに備えるわけです。田植えをした後、夜に行うことが多く、ひたすら膨大な量を黙々と株分けしていきます。

 

 大変根気のいる作業で、近所のベテランの方がお手伝いに来ることも多くあります。

 

 最近高齢化が進み、手伝いに来る方も年々減ってきているそうです。夜食を挟み、夜の22時くらいまで株分けが続きます。

 

 

 

 

 

 翌日は株分けしたイ草の苗を田植えします。写真左の車輪のついた馴らしのような器具を引き、等間隔に田んぼに印をつけていきます。これが非常に重要で、綺麗に整然と手で植えつける為です。

 

 

 朝から晩までひたすら植え続けます。百数十メートルですが、途方もない時間です。こんな長い百メートルは、生まれて初めてです。

 

 「イ田植えは人生」だそうです。ベテランのおばさんたちに抜かれても、しっかりと植え続けなければなりません。

 

 黙々と過ぎる時間の中、人生を振り返る方もいらっしゃるそうです。

 

 一日中腰を曲げ、植え続けるので、腰と足にきます。田植え長靴を履いたりもしますが、今回は裸足で植えました。

 

 

 

 

 

 植え付けでお世話になったのは、福本さんご家族(写真上)。

 

 

 今回植え付けした畳表を、来年送って下さるそうです。仕上がるのが楽しみです。

 

 

 

 日が暮れるまで田植えした後は、夜の株分け作業にシフトします…。

 

畳表に仕上がるまでの、重要且つ、過酷な冬の営み…。夏の刈取りとはまた違う重労働でした。