12/1~12/4までの間、今年で六年目となる、冬のイ草の田植えに熊本県八代市千丁町へ行ってまいりました。

↑今回ステイでお世話になったイ草農家は、森野師匠こと森野利明さん宅です。
森野さんの畳表は当店でもよく使用しております。


↑まず、株分けしたイ草の「一次苗」を畑に植え付けする作業を行いました。
植え付け後に、もみ殻を撒き、これから始まる寒い冬の霜対策を行います。
この苗は翌年の八月に田んぼに植え付け「二次苗」になります。
八月に植え付けた二次苗は株が分岐し、秋を越し、冬にまた株分けして本格的に田んぼに植えつけられます。
そして成長したイ草となり、さらに翌年の夏に収穫されます。
そうです。イ草は1年半~2年がかりでようやく収穫されるのです。
今年、森野さん宅での苗の出来が良かったそうで、色々な農家さんがもらいに来られた模様。
苗って大事ですね~

↑畑に一次苗を植え付けした後は、すでに1年経過し育てられた二次苗を本格的に田んぼに植え付けていきます。
森野さん宅は、イ草のポット苗栽培なので、植え付け作業は手植えではなく機械植えになります。

↑とはいえ、機械で植え外した部分の「補植」という作業を行い、欠株した部分を手植えで補植していきます。

↑今年もバリバリ補植してきました。
作業終了後の「はかどった!」という言葉に、やりがいを感じます。

↑長い田んぼを一歩づつ、補植していきます。
一列づつ何度も往復して欠株を探します。

↑せっかく田んぼに植えつけた苗を、鳥が倒していくことも多いそうで、田んぼに鳥よけの黄色い糸張り作業を行いました。
その名も「ハッ!鳥くん」

↑森野さん宅と言えば、座敷犬。
おとなしい犬です。

↑合間、久々に畳表を織りこむ作業も。

↑織る前に色の悪いイ草を目眼で最終選別し、取り除いていきます。


↑イ草を広げて折れ選別も行います。
シナらず、腰の弱い折れているイ草は省いていきます。

↑イ草をうっすら加湿して畳表に織りやすいようにします。

↑他にも工程がありますが、ようやく選別したイ草を畳表に織り始めます。

↑今回は、作業着に軽トラ・スタイルのまま、仕事の合間に八代平野が見渡せる、龍峯山に連れて行ってもらいました。
天気も良く絶景でした。

↑帰り空港に向かう前、ひのみどりのスペシャリスト、橋口英明さん宅に久々にお邪魔してまいりました。
工場の屋根は、地震の影響もあったようです。

↑橋口さんの実績は周知のとおりで、最近はお弟子さんもいらっしゃる模様。
とにかく気さくな方で、お元気そうで何よりでした。
以上今回は、カメラマンやディレクターの方々もおいでになり、異業種交流もできた6年目の冬のイ田植えでした。