松浜軒手縫い畳表替え奉納 | 一服 / 宮城県柴田郡大河原町・齋藤畳店三代目の記録

一服 / 宮城県柴田郡大河原町・齋藤畳店三代目の記録

一級畳製作技能士/一級表装技能士
畳・襖・障子・屏風・和紙張り
宮城県柴田郡大河原町字新南28-4





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↑以前より告知しておりました、熊本県八代市「松浜軒」の手縫い畳表替え御奉納が終了いたしました。


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 ↑行きの飛行機からは富士山も。


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   総勢17名の畳職人が全国各地&地元より駆けつけ畳替えに励みました。


 庭先に集結しそれぞれ手縫いに励むさまは、まるで屋外競技場のようで・・・。


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 ↑昭和天皇もお泊りになられたという御座敷の畳は「板入れ畳」といって、框部に檜の板が縫い込まれています。


 文化財や神社仏閣他、格式ある空間にこの「板入れ畳」が多く使用されています。


 これらの修繕を施しながらの作業。


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 今年は松浜軒側のスケジュールも踏まえ、一日仕上げの為休む暇もなく朝から晩まで一日中ひたすら畳を縫い続けました。


  天気にも恵まれ、段取りしてあった雨天室内会場も昼食に使用しただけでした。

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 急用の為不参加になった屋久島の中島君や、熊本入りした日に発熱し寝込んでしまった栃木の大島君などトラブルは少々ありましたが、皆の力で畳替えを終えることができました。

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 ↑完成式典&御来賓の方々。



 和たたみの里八代・生産販売組合よりイ草農家の方々も応援に駆け付けてくれました。


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 関係者各位、お疲れ様でした。


 
 そして受け入れしていただいた松浜軒管理人の松井氏に感謝申し上げます。



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 ↑今年で四年目となる奉納行事ですが、今年は作業終了後に1年目に行った人吉の青井阿蘇神社に立ち寄りました。

 福川宮司、お土産までいただきましてありがとうございます。


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 ↑続いて二年目に畳替えを行った熊本市の本妙寺に伺ってまいりました。


 こちらは比較的畳の状態が良く、作業もはかどった記憶があります。


 使用した久木田毅さんの畳表も「特に」綺麗な黄金色に経年変化しておりました。


 池上住職はご不在でしたが、お茶をいただいてまいりました。


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 ↑さらに去年畳替えを行った天草市・崎津天主堂にもうかがってまいりました。


  渡辺神父はじめ、海付さん他、信者各位より寿司屋「海付(くらげ)」のお寿司を振舞っていただきました。


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 ↑なんと海月の親方が、去年の崎津天主堂の畳奉納を記念して記念コーヒーを製作しておりました!


 頂いた寿司のおいしさか、記念コーヒーに感動か、ワサビがきいてか涙した人もいたとかいないとか…。



 様々な思いを胸に帰路へとついた、4年目となる畳奉納でした・・・。