先日NHKで放送していた「量子もつれ」が面白かった。
サブタイトルが「アインシュタイン最後の謎」となっている。
物理も量子も無知な私が面白かったのが、この「量子もつれ」なる現象、空間の中の一対の量子が片方が上に動くともう片方もシンクロして下に、全く同じ距離動くという。それが理屈ではめっちゃ離れた宇宙の端から端でもシンクロするという。(それやったら何百光年離れているのにシンクロするんやったら光速超えているのではないか?と素人はワクワクしながら思った)
因みに昨年末に「量子の新時代」(佐藤文隆、井元信之、尾関章著/朝日新書)なる本を読んで、各先生たち素人でもわかりやすく量子について解説してくれて量子がとっつきやすい環境はあった。
この本の中で量子の世界は私たちの日常ではありえない現象が当たり前になる。
少しこれらをかいつまんで記す。
・1つの量子がある壁に空いた2つスリットを通り抜けるとき幽体離脱のように2つに分身して同時にすり抜けてまた1つになる現象。つまりもう1人の分身できると言う理屈になり世間で浮気や不倫という社会問題が一気に解消されると思う(そっちか~い・・笑)
・粒子の動きを観測するとグラフの丁度、上端と下端しか観測されない、その中間置では観測されないらしい。
この本では駅の駅の例えがわかりやすい、新幹線で東京駅で見た人間がいきなり大阪駅そして広島駅に現れるがその間の名古屋や岡山で通過した記録がないという。これが松本清張氏なら飛行機で行く結末(点と線)だけど飛行機でも名古屋や岡山上空の通過が無い。つまり東京~大阪~広島を瞬間移動したことになる。これってドラえもんの「どこでもドア」であり宇宙戦艦ヤマトの「ワープ」である。
だからこの本では
・物事は元々いくつもの状態が重成り合っている。
・物事は私が見る瞬間ごとにとびとびに決まっていく。
というイメージを勧められる。
なんかよくわからないけどイメージでわかりやすかったのは水素の原子モデルで原子核に電子が1つ回っている図(下図右側)が教科書なんかで見るけど、実は原子核の周りに雲のように電子が存在している(下図左側)イメージのようである。
出典:「量子の新時代」P33より抜粋
ということはここには違う原子が多数重なり合っているのかもしれない。
だから私が認識しているしている世界が同じ場所でページ(次元)を捲ると違う私がいる別世界がいくつも実在していてもおかしくない。これを他世界解釈(世界が枝分かれする)というらしい。
因みにアインシュタインは「量子もつれ」について「馬鹿げた遠隔(幽霊のような)作用である」と認めていないが「私は一般相対論についてより100倍も量子論について考えた」と述べている。
それがNHK番組のサブタイトルたる所以である。
ところが今や「量子もつれ」を利用して今の超高速計算を可能にした「量子コンピューター」や解読不可能と言われる「量子暗号」が開発されている。これって手品師が種も知らないのに手品しているようなものでアインシュタインはその根源的な種を知りたかったのだろうと思う。
また「どこでもドア」や「ワープ」と言うものは量子テレポーテーションと言って、量子論で不可能では無い所まで来ているとの事。
これでいい気になって本屋で「ニュートン」っていう雑誌を生まれて初めて買った!
今月号のタイトルが「量子力学100年」(サブタイトルが「すべては、粒であり、波だった」)少し読んだが素人にはちょっと難しいかも・・・(泣)
因みに「量子もつれ」より釣り場でよく、漁師のように糸もつれと格闘していることはよくある。
特に新しいPEラインはよくもつれる!
こちらが私の「リョウシもつれ」問題である。
オチがついたのでこれにて失礼!