映画「レオン」を観て | マルフジノート

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SALVE!(ようおこし、あわおこし!)

 ある人物に家族を皆殺しにされた少女マチルダ

その少女を助けたことで次第に少女の仇を助太刀する殺し屋レオン

この二人のドラマである。

 

出典:https://www.amazon.co.jp/レオン-完全版-DVD-ジャン・レノ/dp/B00B8IQKJI

 

 物語のセリフで少女マチルダが「大人になっても、つらいの?」とレオンに尋ねる。

「あ~つらいさ」レオンが励まさずに朴訥に答える。

なんてことない台詞だけど心に響くやりとりだった。

 

 気になるカットも色々あった。

 

 少女を助けて抱き上げるシーン、二人が描かれているのは足元だけ

床に着いた大きな足浮き上がっている小さな足このカットだけで

2人が助かったことが分かり安堵するが上手い演出である。

たしか石元泰博氏の写真集「シカゴ・シカゴ」だったと思うが、足元とその影だけで今からアフターファイブに楽しそうに会社を出るOLが頭に浮かぶカットが頭に蘇った。

 

出典:https://www.nitesha.com/?pid=120112656

 

 追手から逃れたレオン暗い廊下の先に明るい出口が見える。

今彼がいる闇の世界、そこから彼が向かおうとしている光の世界には助かった少女がきっといる。

もう少しで明るい世界にと言うところで・・・(ネタバレするのでここまで)

このシーン光と闇の対比が彼の人生を特定しているようで素晴らしい。

 

 少女はレオンが大切にしていた鉢植えの植物を持って脱出する。

この鉢植えを持っていたおかげで事件現場から一般人と間違われて追手から脱出できる。

いわば鉢植えの植物がレオンの分身で、最後にその植物が少女によって鉢から大地に植え替えるところでエンディングを迎える。これはレオン闇から光ある世界に移し替えられた意味であるように思う。そしてスティングの名曲で終わる。

 

 

 久々にHB(ハードボイルド)な物語を見た。

 

 因みに「マチルダ」と聞くと頭に浮かんだのはハリー・ベラフォンテの曲「マチルダ」である。映画レオンのマチルダは良い娘だけど、こちらのマチルダは・・・やり手な娘である(笑)