RZ250 エンジンオーバーホール&30年の眠りから再生 01 | 丸忠輪店 ブログ

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長野県のH様から約30年間倉庫で眠っていたRZ250の修理のご依頼をいただきました

ありがとうございます

 

周りの友人の方に刺激を受けて、是非復活させたいとのご希望で

持ち込んでいただきました

 

保管状態が良かったのそんなに劣化はひどくないのでますは

ちゃんと走るために必要なところをメインに作業を行います

 

メーターの距離計は30000㎞を超えているので

まあエンジンは普通にオーバーホールが必要な走行距離です

 

まずはエンジンからです

 

早速エンジンをばらして確認するとクランクシャフトは

オーバーフローしたガソリンがこびりついています

サイドクリアランスは左右とも0.8mmのゲージが入るくらい広がっていますし

コンロッドのガタも使用限界を超えています

 

クランクは普通に回りますが分解してオーバーホールを行います

 

ピストンは圧縮漏れが多いですね

排気側にも少し縦傷があります

 

スリーブにも全体的に縦傷があります

特に排気側の傷が目立ちます

これは焼き付きではなくクリアランスが広くなってるのが原因です

実際計測すると前後方向が0.10mmくらいあったので

かなり走行しているシリンダーです

 

当然ボーリングを行います

 

シリンダーのベースガスケットが前後逆向きに組まれていました

この様に組むとエンジンはかかりますが掃気ポートを一部ふさぐことになって

ポートの面積が狭くなってしまうの個人で作業される方は注意して作業してください

 

外側は塗装がはがれてしまっていますので

再塗装します

 

クランクケースの上側は少し腐食はありますが雨ざらしではなかったので

そんなにはひどくないです

 

 

下側は油まるけで真っ黒です

 

クランクケースは清掃してブラストかけて綺麗に仕上げます