以前読んだ事のある鬱病を克服した本

EMIさん著

「僕が僕であるためのパラダイムシフト」

を思う所あって読み返してみました


父親の家庭内暴力の絶えない環境で育った主人公は

勉強を頑張って進学校である高校に見事合格

しかし、15歳で体調が崩れ出し、不眠になります

気の合う同級生に「それ鬱病だよ」と言われるまで

自分がそういう病気だとも思いもしなかったのです

あまりにも症状が辛くなり、鬱病に関し調べた所

自分に当てはまる事が多く、自分が鬱病だと認識

衝動的に木の枝にロープをかけ、首吊りを図るも未遂に終わり

一度死のうとした人生、結果的に生き残り

これからは何をやってもいいんじゃないかと思うようになり

頑なに拒絶していた精神科を受診します

そこで処方してもらった睡眠薬と精神安定剤

服用してみると数年ぶりに熟睡できました

そこから睡眠薬依存になってしまいます…


付き合う事になった同僚の彼女の勧めもあり

カウンセリング、認知行動療法、マインドフルネス

など様々な精神療法を試しますが症状は改善せず…


ある時、当時話題になっていたアドラー心理学を知り

何度も読み返すようになります

最初は理解できなかった内容も少しずつ解るようになります


症状が悪化してしまったある夜

NLP(神経言語プログラミング)という心理療法を築き上げた人の中で、催眠療法を取り入れたミルトン・エリクソンという人がいたので、その事をネットで調べていると

催眠療法を取り行っているマエダ先生に辿り着き

夜間にもかかわらず電話で受け答えしてもらい

その会話の中で催眠療法で「鬱という状態を解く」という事を言ってもらい「これは真理かも」と思えたので施術を予約

施術までの数日、今まで味わった事がないほど鬱病の症状が暴れ出し、マエダ先生に問い合わせてみると

「鬱がようやく話しを聞いてもらえる事に反応している」

との答えが…

鬱病が発症するのは、目的があって

それは自分自身と向き合って欲しいから


施術を受けた後

自分自身で不安を起こし続けて来た事

自己虐待を繰り返して来た事

自分の本心・気持ちに寄り添って来なかった事

に気付き


事実と気持ちを分ける事

自分の本心・気持ちに寄り添う事

自分の意見を尊重する事

自分の「快」を求める事

に専念する事にし


自己愛・無条件の愛

心の自由度を上げる事

本来の自分に戻る感覚

を大切にするために


習慣になっていた自己虐待を止め

少しずつ行動を改善し

コンフォートゾーンを少しずつ広げ

ゆっくり変えていった結果


鬱病を克服できたそうです




4回ほどメモを取りながら読み返しました

メモ鬱は目的があって発症している

メモ鬱(自分自身)と向き合ってみる

メモすべての精神疾患の原因は「不安」である

メモその「不安」を取り除き「快」を求める

メモ自分の本心・気持ち・意見を無視したり、否定する事は自分を虐待する事と同じだから徐々に止める

メモ自分の本心・気持ち・意見に従って、勇気を持って一歩踏み出してみる

メモそれを繰り返し、少しずつ心の自由度を上げる



「当事者は鬱病になった原因を探そうとしがち」

で、それは「原因他人論」になる気がするのです

過去や他人に要因はあったかもしれませんが

原因を外に求めるのではなく

鬱の状態になっている(選んでいる)のは自分

な訳で、過去も他人も変える事はできない

変えられるのは自分の考え方や行動だけで

「原因自分論」に考え方をシフトすれば

現状を変えていく事ができる気がしました


「原因自分論・原因他人論」は

「天動説・地動説」くらい考え方を180°変える事

このパラダイムシフトができれば

今、ここから自分らしい人生を歩める気がしました走る人キラキラ