”妖怪“というと、妖怪漫画の「ゲゲゲの鬼太郎」が有名です。ただ、調べてみると、それは「水木しげるさん」の空想の生き物ではなくて、全国各地で警察官や公務員・医師など信ぴょう性の高い目撃情報もある謎の生き物なのです。たとえば代表的な妖怪には”河童(かっぱ)“がいます。河童とはそもそも水神が零落(落ちぶれること)したものという説が有名です。河童は「川(かわ)」に「童(わらべ)」が変化した「わっぱ」が合わさってできた言葉です。ですから河童のことを「川童」と表記するともあります。河童の伝承は全国に広がっていて、その呼び名も越中(富山県)の「ガワラ」、近畿や九州では「かわたろう」「がわたろう」、甲州地方では「かわわっぱ」など、約80の名称があります。河童は川や湖沼に住んでいるので泳ぎは得意です。頭の上に皿があってそこはいつも水で濡れています。頭の皿が乾くとその力を失ったり死んでしまうと言われています。体は生臭く皮膚はぬめっています。両腕は体の中でつながっていて、片方の腕を引っ張ると、もう片方の腕が縮まります。江戸時代には水辺を通りかかったり、泳いでいる人が河童に水中に引き込まれて溺死したと言われる事件がいくつも報告されています。その際に河童を退けて難を逃れても、その人は精神疾患になると言われていました。2023年1年間で河童の目撃情報は全国で1200件もありました。富山県では、複数人が同じ特徴の河童を同じ場所で目撃していて、謎の足跡も発見されています。
他には「天狗」も有名です。天狗は山伏の格好をして赤ら顔で鼻が高く、翼があって空中を飛翔することができます。山の霊的な存在で鞍馬山(京都府)では、「源義経」に剣術を授けたという伝説があり、神聖視されています。その一方で、人間を魔道に導く魔物とも言われています。鞍馬山の他、高尾山(東京都)でも目撃されています。
岩手県遠野市などでは「座敷童(ざしきわらし)」も目撃されています。見た目は一般的には赤面垂髪の5~6歳ぐらいの小童と言われていますが、年恰好は住む家によって異なります。下は3歳ぐらいから上は15歳ぐらいまでいます。髪型はおかっぱか散切り頭で性別は男女ともに見られます。男の子は絣(かすり)か、縞模様の黒っぽい着物を着ています。女の子は“赤いちゃんちゃんこ”か小袖、時には振袖を着ていることもあります。そして男女複数の座敷童が、一軒の家に住んでいることもあります。座敷童は悪戯好きで夜中に神楽のような音や糸車を回す音が聞かれています。そして灰やさらし粉の上に、小さな足跡を残したりします。ただ、精霊のような存在で、見た者には幸運が訪れて、家には富をもたらすという伝承があります。
あとは「ツチノコ」があります。ツチノコ(槌の子)は、日本に生息すると言い伝えられているUMA(未確認動物)の1つです。横槌に似た形の太い蛇のような生き物です。普通の蛇と比べると、胴の中心部分が太くなっています。そして蛇にはない瞼(まぶた)が付いています。非常に素早く、2m以上の跳躍力があり、10m以上飛んだという目撃談もあります。日本酒が好きで、“チー、チー”と鳴き声を上げます。体を屈伸させながら前へ進み、眠っているときには、“いびき”をかくと言われています。岐阜県金山町など全国に生息しています。1970年代には“ツチノコブーム”が起こり、全国の各自治体が町おこしを狙って、生け捕りにした人に賞金を出しました。多くは、数十万円から数百万円でしたが、兵庫県千種町(現・宍粟市)は1992年にツチノコ生け捕りに2億円の賞金を設定したことで有名になりました。
さらに鹿児島県では一反木綿(いったんもめん)が白い布のような姿で空を飛んでいたという目撃情報が、何度も寄せられています。妖怪は想像上の生き物であり、迷信や誤認と思われていますが、足跡など”物的証拠“も出ていることから、科学的検証の対象にもなっています。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売(商業出版)になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方


