こんにちは。
Marriage consulting ENの安永でございます。
私は折に触れて、会員の皆様に結婚はゴールではなくスタートであるとお伝えするようにしています。
恋愛であれば、お互いに胸がときめく楽しいひと時を過ごせれば、それを幸せと感じるでしょう。
でも、結婚は二人で日常生活を続けていくということであり、それには覚悟を必要とします。
「覚悟」とあえて申し上げるのには理由があります。
日々の暮らしは決して楽しいことばかりではありません。
寝食をともにすれば、今まで気づかなかったお互いの癖や行動も見えてきますし、価値観や嗜好の違いも出てくると思います。
だからといって、ああしてほしい、こうしてもらいたいと自分の欲求だけを満たそうとするとどうなるでしょう。
親子関係と違い、元々他人同士の2人が一つ屋根の下で暮らすわけですから、自分のことばかり考えていたのではお互いの気持ちにずれが生じるのは目に見えています。相手の立場を尊重しながら、どこまで譲歩できるかを考えることが大切です。
もちろん、どちらかが一方的に我慢や忍耐を強いられるのは良いことではありません。
結婚生活は二人でつくるもの。たとえ思い描いていた理想と違っても、それを受け容れ、自分を変えるための覚悟が要るのです。
出会いから成婚までの交際期間というのは、二人がその覚悟を育む過程でもあります。
多くの人が結婚に際して求めるのは、暮らしの豊かさや安定でしょう。
でも、結婚したときの状況がそのままずっと続くとは限りません。
仕事、健康、子供、介護、社会情勢等、考え出したらきりがありません。
大切なのは、そうした危機に見舞われてもお互いを信じ続けることです。
信頼は辛苦を乗り越えるための力になり、途切れることのない強い絆を育みます。
何よりも自分が選んだ相手を信じ、自分もまた相手の信頼に精一杯応えようと決意すること。
その意志こそが、結婚生活を続けるために必要な覚悟なのです。