(「お散歩コースの草は気になりませんが、お家の草はさすがに凶暴そうで...」と語るビーグル犬まろさんオス10歳)

 

 庭には色々な木が生えていて、昨年は何本も植木を伐採したのですが、そのため日当たりが良くなったせいなのかなんだか分からないのですが、今年は妙な草が急速に生い茂ってきてしまいました。どうしよう...と思い悩んでいるうちに、もはや「草」というものでもないようなものになって庭の空いたスペースに密に生えています。

 どうしよう...と思い悩んではいたけれど、なんとか勇気を出して庭の雑草を植木屋さんの使うような剪定鋏でちょきちょきと切り始めたのが、下の写真の状態。

 そのきっかけになったのが、昨日にビーグル犬まろさんと朝のお散歩に出かけようとしていたところ、家から数十m離れた他家から出勤途中の旦那さんが妙な声を出して驚いていた出来事です。まろさんと私が何ごとかと見ていると、玄関から見送りに出てきた奥さんにその旦那さんが言うには

 「ヘビがいる」

 こんなところに?と思って数十m先、遠目に見ると確かに柴の通路の上にとぐろを巻いたヘビのようなものが見えました。おそらく、アオダイショウ。どこからきたんだろう、と思いました。近所の田んぼからは何百mかは離れているしその間に道路だってあるわけで。

 まろさんは、じっとその方角を見つめて、スタコラサッサと方向転換、別の方向からお散歩にでかけました。ビーグル犬まろさん、なかなかに慎重で賢い奴なので私はそういうところもすごく好きです。お散歩から帰ってきてその家の前を通りがかったときには既にヘビはなし。

 

 そこで思ったのが、もしかしてこのまま家の雑草を放置しておくと、うちの庭からヘビが出張してきたとか思われまいかということでした。うん、まずい。これはまずい、とてもまずい。

 そこで小一時間、高さ2m~3mにも達した巨大な「草」をひたすら切った結果が下の写真です。まだまだ先は長い。

 

(「ヨウシュヤマゴボウ」という雑草だそうです)

 

 この草、高さが今書いたように3mはなくても確実に2m以上で、もはや茎は「草」というレベルを超えていて、サトウキビのような感じです。これを根っこの方から切ると、こちらに倒れ掛かってくるわけですが、なにか「植物に襲われている」という感じです。昔、創元推理文庫で読んだ「トリフィド時代」(ジョン・ウィンダム著)というSF小説を思い出してしまいました。いや、スタイルは違うのだけれども、こんな巨大な「草」が襲ってきたらどうだろうと想像してしまって。

 最初は「庭に何やら面白そうな植物が生えてきたものだな、なんだろう?」と思って観察していたのが見る見るうちに巨大化して「ヨウシュヤマゴボウの森」とでもいうようなものになってしまったのです。ちなみに、このヨウシュヤマゴボウは実ができても、根っこは「ゴボウ」という名前でも、とにかく有毒だそうです。「絶対に食べないで」とWebで調べたら出てきました。しかし今は植物の写真を撮るだけでこの植物はなにかという候補がでてくるのだから、便利になったものです。

 

 こういう雑草は、「草刈り機」、あの、人が持って足の遠くの辺りに回転する刃を振って草を刈る機械でなんとかなるんじゃないかとずっとのんびりと思っていたら、ホームセンターのお店の人には、「草刈り機ではその用途には無理ではないだろうか、そういうのはもっと背の低い草を払うためのもの」と言われ、「むしろ電動のこぎりをつかうのが適切かも」とも言われ、そのホームセンターでは「業者でもそういう雑草駆除を受けられるか分からない」と言われ、そもそもそういう機械を使うのは危険かもしれないので、なかなかに凹んでいたのですが、近所のヘビ騒動で「とりあえず自分でハサミで切ってみる」と思い立って切ってみたのでした。途端にマメはできるは指先はしびれるわ腕は疲れるわという状態になりましたが。妻には「あんたはひ弱ねえ...」と呆れられ...とはいえ、バサッとその巨大な「草」を切ると大変ではあるけれども、一種、気持ち良い感覚も少しあります。小さな子供がせっかく作った砂山を壊す気持ちに似ている?

 

 今は、妻が連絡を取った業者が庭の状態を見て駆除できるか、そのあとどうやったら雑草が生えにくくできるかを吟味してくれることになっていますが、「どんな草なんだろうな、観察してみよう」なんて思って放置していたのがこんな巨大なものになってしまったなんてのは予想もしませんでした。業者の方に来ていただく前にもそのまま放置しておくわけにもいかないので天気と相談しながら自分で切るのもしないといけないのですが、まあ、なかなかの体験です。